習い事では、チラシやHPの安い料金に飛びつくと、あとから驚く可能性があります。
実際、家庭教師でも、授業料だけではなく、入会金などの色々な費用がかかりがち。
特に、入会時にかかる初期費用は高くなることが多く、その金額に悩むことも珍しくありません。
お金が原因でやる気にブレーキがかかるのは悲しいです。
そうならないためにも、家庭教師の費用について詳しく知ることが大切です。
また、初期費用を抑える家庭教師選びのポイントも知っておけば、おトクに始めることも可能。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- 家庭教師の初期費用の種類と相場
- 初期費用を安く抑えるコツ
- 初期費用を抑えたい人にオススメの会社
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
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- 100名以上のプロ家庭教師指導
- 1000件以上の家庭教師契約
- オンライン家庭教師部門の立ち上げ
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この記事を読めば、家庭教師を始めるためのお金が分かり、混乱せずに授業をスタートできるようになります。
スムーズに始めるためにも、費用の知識は知っておいて損はないわね。
目次
家庭教師の入会時にかかる費用は最大5種類
一般的な家庭教師会社の初期費用は、最大で5種類あります。
①入会金
家庭教師に限らず、様々なな習い事に設定されている料金です。家庭教師では、2万円~4万円くらいが相場。
ひと昔前では、入会金はごく当たり前でしたが、
- 期間限定で無料もしくは半額にしている会社
- そもそも設定しておらず、入会金が不要の会社
など、安く抑えられる会社が増えてきました。
②保証金
保証金とは、授業料支払の担保として入会時に預けるお金です。支払いに滞りが無ければ、退会時に返還されます。
部屋の賃貸でいうところの、敷金のような感じだね。
保証金は最終的に返却されるので、実質的な出費ではありません。しかし、最初に出ていくお金なので、出費のように感じてしまうでしょう。
一ヶ月分の授業料、もしくは2万円程度が相場で、一部の会社で導入されています。
③2ヶ月分の授業料
家庭教師の授業料は基本的に前払いです。
例えば8月に入会した場合、
- 8月分の授業料
- 9月分の授業料
の2ヶ月分を支払うことがあります。
入会時特有の費用ではありませんが、「入会時に支払う額」として考えておいた方がいいでしょう。
授業料の相場は、学年ごとに異なります。
週1回60分あたりの授業料の相場は以下の通り。
- 小学生 15,000円程度
- 中学生 15,000~20,000円
- 高校生 20,000円~
④テキスト代
家庭教師は決まったカリキュラムがなく、授業で使う問題集も、普通は指定のものがありません。
ただし、家庭に適切な問題集がない場合に備えて、会社で問題集を販売しているケースも。入会時に購入することが多いです。
塾でも取り扱う問題集で、1冊2~3,000円が普通です。
数学と英語を教わるなら、2冊で6,000円程度ってことですね。
一部の家庭教師会社では、何十万円もする高額教材をあっせんされるケースも。
その場の雰囲気で購入し、あとからトラブルになるケースも少なくありません。その営業手法や対策は事前に知っておきましょう。
⑤そのほか有料オプションサービス
その他にも、各社独自の有料サービスに申し込めば、その支払いが必要です。
代表例としては、高校受験対策の模試があげられます。
その他にも、会社ごとに様々なサービスがあり、例えば以下の通りです。
- オンライン家庭教師のメガスタ「いつでも質問サービス」(2,480円/月)
- 授業以外の日でもわからないところの質問ができるサービス。
- ネット家庭教師家庭ネット「毎日の学習計画立てサポート」(3,300円/月)
- 毎日の勉強内容を、お子さんに合わせて一日単位で設定してもらえるサービス。
この手のオプションの多くは、後から申し込むこともできるみたいね。
参考:機材費(オンライン家庭教師のみ)
オンライン家庭教師限定ですが、授業用の機材(webカメラ、ヘッドセットなど)が必要です。
だいたい数千円~1万円程度で、すでに持っている場合は新しく購入する必要はありません。
家庭教師会社に払うお金ではなく、家電量販店やAmazonなどで購入するものね。
具体的な購入品は、会社によって変わります。入会前体験の際に確認しましょう。
オンライン家庭教師は交通費が不要
オンラインでは機材が必要な一方、交通費の支払いが不要です。
交通費は、先生の交通手段によって変わりますが、月1,000円~4,000円くらいで、平均2,000円程度。
機材費が1万円と考えると、半年以上家庭教師を続けるなら、オンラインの方がオトクだと言えます。
初期費用を安く抑える5つのコツ
家庭教師の初期費用には色々種類がありますが、以下のポイントを意識すれば、費用をかなり抑えることも可能です。
知っているのと知らないのでは大きな違いになるでしょう。
入会金・保証金無しの会社を選ぶ
業界に詳しくないと見落としがちな点ですが、入会金がない会社も少なくありません。
- キャンペーンで入会金がお得な会社
- インターネット家庭教師Netty(体験授業を受ければ無料)
ネット家庭教師家庭ネット(半額キャンペーン実施中) - 入会金がない会社
- 家庭教師ファースト
オンライン家庭教師マナリンク
また、保証金はほとんどの会社で設定していません。
興味がある会社には、保証金の有無を早めに聞いてしまいましょう。
初月の授業料を無しにする
家庭教師の授業料は、普通前払い制です。そのため、月の前半に入会すると、今月分と翌月分の支払いが発生することも。
それを避けたい場合は、入会月の授業料をなしにしましょう。
- 月末に入会する
- 契約時に交渉して、授業開始を翌月にする
などの方法をとれば、最初に支払う授業料は翌月分だけになります。
オンライン家庭教師Wamなどでは、入会月授業料が無料のキャンペーンを実施しています。
そういう会社を選ぶ方法もあるってことね。
ただし、成績を上げるという視点から考えると、最初にたくさん授業をする方が望ましいです。
お子さんのやる気は、普通は入会直後が一番大きいもの。
その時期に授業を多く入れることで、一気に理解が深まり、家庭学習も定着しやすくなります。
授業料が後払いの会社にする
一部の家庭教師会社では、授業料が後払いのところもあります。そのような会社なら、初回支払いに授業料はそもそも含まれません。
- 授業料が後払いの会社
- ネット家庭教師家庭ネット
オンライン家庭教師e-Live
なお、後払いの会社では、授業をやった分だけ支払うことが多いです。無駄に授業料を払う必要もありません。
テストの後や、出費を抑えたいときは授業を抑えられるので、家計的にも助かります。
複数の会社の説明を聞き、比較する
そして大切なことは、複数の会社の説明を聞き、初期費用を比較すること。
一つの会社だけ聞いて決めてしまうと、もっと費用が安く、中身も良い会社を見落す危険性があります。
何社くらい聞けばいいのかしら・・?
個人的には、だいたい3社聞くと、相場がわかると思います。逆に、それ以上聞くと混乱するかもしれません。
資料請求サイトを使えば効率的に比較が可能
どの会社を聞けばいいか分からない場合は、「家庭教師比較くらべ~る」のような、資料請求サイトの利用がおすすめ。
住まいの地域と利用用途(受験対策・基礎の取り戻しなど)を選択することで、おすすめの会社の資料請求を行ってくれます。
無料で利用できるので、気軽に使えるのも嬉しいところです。
個人契約の家庭教師にする
そもそも個人契約の家庭教師にしてしまえば、初期費用に限らず、出費をかなり抑えられます。
個人契約なら、入会金や保証金もなく、授業料以外には交通費くらいしか要りません。
授業料も会社に比べて格安。だいたい4割〜半分くらいの価格で済みます。
料金面では圧倒的に個人契約が有利ですよ。
ただし、個人契約には、以下のデメリットがあります。
- 先生探しや面接を親自身が行う
- 契約ごとの取り決めも親自身が行う
- トラブルになっても仲介する人がいない
家庭教師の利用経験があり、面接や契約に自信がない場合は、おすすめできません。
「安さを優先した結果、家庭教師選びに失敗した」とならないよう注意が必要です。
初期費用を抑えたい家庭におすすめの会社
実際に初期費用が安い会社はどこなのか気になる人もいるでしょう。
様々な視点から、最初の出費が抑えられる会社を紹介します。
入会金・保証金・サポート費用がゼロの「家庭教師ファースト」
「家庭教師ファースト」は、入会金・保証金・サポート費用がゼロの珍しい会社です。
授業料以外に必要なのは、交通費と更新費(年1回、8,800円)のみと、シンプルな料金設定。
もちろん授業料も抑えられており、料金的にお得なコースも用意されています。
20年以上の運営実績もあり、安心して任せられます。
また、対面の家庭教師では珍しく全国対応可能なため、どこにお住いの方にもおすすめ。
オンラインにも対応しているため、途中での切り替えも可能です。
月々の支払いは授業料と交通費のみ!
オンラインで授業料以外一切必要なしの「オンライン家庭教師マナリンク」
オンラインで初期費用を抑えたいなら、「オンライン家庭教師マナリンク」がおすすめ。
オンラインなので交通費は不要。毎月の支払では、授業料以外の費用は一切かかりません。
必要な機材を入会時に用意する必要がありますが、一度用意してしまえば、それ以降は支払いはありません。
機材費は1万円程度と考えておけばいいみたい。
なお、プロ教師に特化しているため、授業料は学生の会社よりも若干高めです。ですが、プロ教師による本格的な授業を希望するならうってつけの会社です。
プロの授業が気軽に始められる!
機材費が抑えられる「インターネット家庭教師Netty」
「インターネット家庭教師Netty」は、授業に使うwebカメラとヘッドセットがレンタルできます。必要なのはペンタブセット(7,000円程度)のみ。
オンライン授業では、最初に機材費がかかるのがネックですが、その費用を格段に抑えられるのがNettyの大きなメリット。
在庫状況にもよるので、レンタルが可能か事前に確認しましょう。
また、入会金も体験を受ければ無料なので、実質ゼロ。さらに、サポート費用もありません。
マナリンクと同じように、毎月の支払は授業料だけですむんですね!
機材が無料レンタル可能!
授業料の後払いが可能な「ネット家庭教師の家庭ネット」
家庭教師では珍しく後払いが可能なのが「ネット家庭教師の家庭ネット」。
授業料がやった分だけの後払いなので、入会時に授業料を先払いせずのスタートが期待できます。
また、入会金も半額キャンペーン(22,000→11,000円)を展開していることが多く、初期費用を抑えて入会することができるでしょう。
また、授業の1コマが25分単位のため、抑えめの費用で授業を受けることも可能。
なお、長時間の授業でも、料金は他社に比べて割安です。
入会時・入会後ともにお値打ちな会社ですね!
入会金半額キャンペーン中!
家庭教師で毎月支払う3つの費用
入会時の費用を紹介してきましたが、参考までに、毎月かかる費用もまとめておきます。
家庭教師で毎月かかる費用は、以下の3つです。
- 授業料
- サポート費用
- 交通費
授業料
言わずもがなですが、授業の対価として先生に支払う費用です。
会社ごとに設定にはさまざま違いがあり、学生教師かプロ教師かによっても大きく変わります。
チラシやwebサイトだと、一部の安い料金しか載せていないケースもあります。
入会前のカウンセリングで、結局いくらになるのかを聞いたほうがよさそうだね。
サポート費用(システム管理費)
授業料とは別に、家庭教師会社が行うサポートへの対価として支払う費用です。
相場は月2,000円~3,000円。オンラインの場合は、「システム管理費」という名目を取ることが多いです。
この費用と授業料の合計額を、毎月会社に支払うことになります。
最近では、サポート費を設定していない会社も増えています。
そういう会社の方が、分かりやすそうですね。
授業料がかなり安い会社は、サポート費用を高めに設定しているケースがあります。
この場合、「授業料+サポート費」の合計が他の会社と同じ(もしくは他より高い)可能性も。
月々の支払いを考える時は、必ず「授業料+サポート費」の合計で考えてください。
交通費(対面家庭教師のみ)
対面の家庭教師の場合、先生が家に来るまでにかかる交通費を支払います。
交通費は会社によって違いは少なく、住まいの地域が大きく影響します。
交通のアクセスがよい場所や、学生街そばに住んでいる場合は安くなりやりやすいです
なお、交通費は
- 親が送迎をする
- 近場の先生を探してもらう
などの方法で、安く抑えることも可能です。
塾の場合、初期費用はどのくらいかかる?
家庭教師を検討するときは、塾と比較する人も多いでしょう。参考までに、塾の初期費用についても紹介します。
- 入会金(入塾金)
- 家庭教師同様、入会時に支払う費用。入塾金と呼ばれることも多い。
相場は2万~4万円。 - 2ヶ月分の授業料
- 塾の授業料も、基本的には前払い。そのため、入会時に2ヶ月分払うケースも。
毎月2万~3万が相場。 - 教室維持費
- 教室の水道光熱費をまかなうための費用。毎月数千円が相場。
- 講習代
- 塾の場合、講習が始める夏休み前や冬休み前に入会することが多く、初回支払いで講習代を支払うことも。
費用は数万円~高い場合は10万円になる。 - テキスト代
- 塾では指定テキストを使うので、購入は必須。1冊3,000円程度で、通年で教材費として2万円程度が相場。
入会時に一括で支払うケースが多い。 - 模試代
- テキスト同様、塾では模試などの外部試験も必須。1回3,000円程度で、年に2回〜5回程度受験。
これを入会時一括か、各受験月に支払う。
なお、家庭教師の場合は、初回授業料やテキスト代などはカスタマイズ可能なことが多いです。
一方、塾の場合は集団で行うため融通が利きません。指定の金額で支払う必要があるでしょう。
対面よりもオンライン家庭教師の方が経済的
初期費用を中心に説明しましたが、良い家庭教師会社を見分けるポイントは、費用だけではありません。
- 希望する先生を紹介してくれるか
- サポート本部の対応が信頼できそうか
などの要素も考えることを、忘れないようにしましょう。
なお、対面よりもオンライン家庭教師の方が、全般的に費用が抑えられます。
授業形式にそこまでこだわりがない場合は、オンラインの家庭教師を中心に考えるのもおすすめです。
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