- 通知表で始めて「2」がついた!
- 「2」がつくのってどれくらいヤバイの・・?
- 通知表が「2」ばっかりだとどうなる・・?
中学になると、通知表が5段階評価に変わります。
評価の低い「1」や「2」がついてしまうと、やはりショックは大きいもの。
進学にも深刻な影響が出るので、危機感を持つ親御さんも多いです。
何とかしたいけど、通知表の仕組みって、分かるようで分からないのよね・・
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
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「2」がつく原因は、テストの点数だけでなく、授業態度や提出物のことも。
通知表の仕組みを知り、成績が悪い原因を突き止めて対処すれば、「3」に上げることも不可能ではありません。
この記事を読めば、通知表に「2」がつく原因と対処法が分かります。「
「2」がついて焦っている親御さんは参考にしてください。
目次
成績に「2」があると何がヤバい?
まずは、「2」がつくと、具体的に何がどうマズいのかを知ることが大切。
正しい危機感を持てば、お子さんも改善に向けた一歩を踏み出せます。
今後の内容につまづく危険
通知表が「2」になる場合、テストが平均点以下であることが多いです。
なかには30点くらいのことも。
平均点以下しか取れなと、基本問題すら解けないことも多いです。
英語や数学は、過去の内容が分からないと、その先も理解できません。この状態が続くと、どんどん分からなくなります。
対処しないと、本格的にできなくなるってことだね。
進路の選択肢がせまくなる
高校入試には、通知表の成績からなる「内申点」が大きく影響します。
通知表が「オール2」の状態では、多くの地域で進学できる高校にかなりの制限が。
地域最底辺の高校にしか行けず、荒れている学校に通うことになってしまいます。
それ以外には、
- 通信制や定時制の高校に通う
- 中卒で働く
という選択肢もありますが、いずれにせよ、将来に不利になりやすい進路ばかり。
数年後に後悔してしまいそうね・・
どうして「2」がつく?通知表の仕組み
通知表の成績は、定期テストの点数で決まると思う人も少なくありません。
しかし、実際は色々な要素によって評価されています。
通知表では、各教科ごとに、以下の観点で評価。
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
また、それぞれの観点は、以下の材料によって判断されます。
評価観点 | 評価材料 |
知識・技能 | 定期テストの点数・授業態度 |
思考・判断・表現 | 定期テストの点数・授業態度 |
主体的に学習に取り組む態度 | 授業態度・提出物(提出頻度や内容) |
授業態度や提出物も評価されるのね。
このように、テスト以外の要素も評価されるため、
- テストが85点でも「5」がつく子と「4」になる子がいる
- テストが40点でも「3」がつく子と「2」になる子がいる
という現象が起きます。
副教科の評価はどうなってる?
主要5教科以外の副教科も、内申点の対象になります。
副教科の通知表の評価では、実技テストの出来も対象に。実技が得意かどうかも重要です。
ペーパーテストでよい点が取れる子でも、実技が苦手だと苦戦するケースも少なくありません。
その場合は、授業態度の評価に注目し、意欲的な姿勢を上手くアピールしましょう。
テストの点数と5段階評価の関係
色々な評価項目と5段階評価には、実際にどのような関係になっているか、気になる人もいるでしょう。
私自身が家庭教師として、多くの生徒を見てきた経験からすると、だいたい以下のようにまとめられます。
評価 | 定期テスト | 授業態度・提出物 |
1 | 30点以下 | 悪い・先生から注意されるレベル |
2 | 平均点以下 | 悪い・先生から注意されるレベル |
3 | 平均点程度 | 普通・注意も褒められもしない |
4 | 80点以上 | 良い・先生から褒められるレベル |
5 | 90点以上 | 良い・先生から褒められるレベル |
この表は一つの目安にすぎません。実際は学校の先生の方針によってブレがあります。
この表から考えると、通知表を「2」から「3」に上げる方針は2つです。
- 定期テストの点数を平均点(60点程度)に上げる。
- 授業態度や提出物の評価を向上させる。
「2」から脱出する具体的な方法
通知表で「3」を取るには、定期テストの点数と授業態度・提出物を向上させましょう。
そのために、具体的にどうすべきかを以下に紹介します。
授業態度や提出物に改善点があるか確認する
まずは、授業態度や提出物に改善できる点はないか振り返りましょう。
- 授業中に居眠りやおしゃべりを注意されていないか
- ノートやワーク提出は全て出していたか
- 提出物評価(先生からAやBなどの評価が書かれる)がどれくらいか
この3点を振り返ると、以下の改善案が出てくると思います。
- 注意を受けないよう、真面目に授業を受ける
- 提出物は全て出す
- 提出物評価が最高になるように、きっちり書き込みをする
「主体的に学習に取り組む態度」に注目!
授業態度や提出物の評価は、通知表からわかります。
「2」の数字左側に注目すると、「知識・技能」などの項目ごとに、A〜Cの評価が。
そのうち、「主体的に学習に取り組む態度」欄の評価が、授業態度や提出物の出来を示します。
この欄の評価が「C」や「B」なら、授業態度や提出物を改善する余地があります。
まずは基礎問題を正解できるようになる
テストで平均点を取るためには、基本問題を確実に正解することが重要。難しい内容はおいておき、まずは基本をマスターしましょう。
学校の授業をしっかり聞き、ワークを2回、3回と繰り返せば、基本的な問題は習得できます。
家庭教師に頼るのもアリ
- どの範囲までが基本なのかがわからない
- 苦手意識が強くて一人では勉強できない
という場合は、マンツーマンの家庭教師で、基礎からじっくり教わるのが手っ取り早いです。
「2」を取るお子さんは集団塾ではついていけません。苦手意識がますます強くなるだけです。
特に中学生以上だと、親では上手く教えられないのが普通。教えるプロに任せた方がスムーズです。
志望校を意識させ、モチベーションを上げる
基本レベルの勉強や、授業態度・提出物の向上には、お子さん本人の頑張りが非常に重要です。
いくら親が騒いでも、結局本人がやる気にならなきゃダメよね。
中学生の本人にやる気を出してもらうには、卒業後の進路を意識させるのが一番。
一度、以下の点を話し合ってみましょう。
- あこがれる高校はあるか(部活や制服が理由でもいい)
- 将来やりたい仕事はあるか、そのためにはどの高校に進むべきか
- そもそも高校に進学したいか、それとも中卒で働きたいか
このような話によって、「高校に進学しないといけない」「こういう高校に行きたい」というイメージが湧き、勉強へのモチベーションが上がります。
「将来は自分でお金を稼いで、自立しなければならない」ということも合わせて伝えましょう。
どうしても「2」から抜け出せないときの戦略
テストの点数や授業態度を改善することで、「2」を脱することは十分可能。
ですが、科目によっては苦手克服が難しいかもしれません。
副教科は実技テストも大きく影響するので、壊滅的に苦手なら難しいかもですね。
その場合は、以下の2つの戦略が考えられます。
得意科目で「4」を目指す
内申点は、9教科の合計で点数を算出します。
- 全ての科目が「3」
- 「2」と「4」が一つずつ、他は全て「3」
上の二つは、両方とも内申点は同じ。
そのため、苦手科目を得意科目で補うという戦法が取れます。
「2」から抜け出せない科目があるなら、他の科目(副教科でもよい)で、「4」が取れないか探しましょう。
授業態度や提出物は、意欲次第で、どの科目でも高い評価を狙えます。
理解しやすい科目や、実技が得意な副教科なら、「4」を取るのも不可能ではありません。
当日点重視の高校を狙う
私立高校など、一部の高校では、内申点を加味しないケースもあります。
勉強は得意だけど、副教科が苦手なら、当日点重視の高校を狙うという戦略も。
特に都会だと、色々な高校があります。お子さんの特徴と相性の良い高校が見つかる可能性も少なくありません。
学校の先生や、塾や家庭教師に相談するのが良さそうだね。
内申点が反映される学年も重要
都道府県によって、通知表が内申点に反映される時期が違います。
例えば、神奈川県は中2以降の通知表、千葉県では中1の通知表から反映されます。
そのため、中1の段階で「2」がついても、地域によっては焦る必要がないことも。
もちろん、成績アップの対策は必須ですが、すぐに諦める必要はありません。
重要なのは内申点の算出ルールを知ること。それによって
- お子さんに危機感が足りないなら、「中1の成績から反映されるから、すぐに「3」に上げないと!」と焦らせる
- お子さんがショックで落ち込んでるなら、「重要なのは中3の内申だから、これから頑張れば十分取り返せるよ!」と励ます
など、対応を使い分けられます。
反映されるのは学年末の通知表
どの学年でも、基本的に内申点に反映されるのは学年末の通知表です。
学年途中の通知表は、各期間だけの成績ですが、学年末は、年間を通じての成績が反映。
そのため、夏休み前の通知表で「2」がついても、以降の頑張りで、学年末に「3」にすることは十分可能です。
適切な対策によって「3」はとれる
通知表に「2」が多いと、進路に深刻な影響が出ます。せめて「3」はとりたいと願う親は多いでしょう。
ここまで紹介した内容を参考にすれば、「3」をとることも十分可能です。
ただし、苦手意識が強いと、自力で成績を伸ばすことは難しいもの。
そういう場合は、マンツーマンで教えてもらう家庭教師を頼るのがオススメです。
提出物のアドバイスがもらえることもありますよ。