- 通知表が「1」や「2」ばかり・・
- 成績が悪いのは親のせい・・?
- どうやったら成績はマシになる?
中学生になると、勉強についていけないお子さんが一気に増えます。
「勉強しなさい」と言っても、素直に聞いてくれないし・・
本人なりに勉強していても、やり方がよくないお子さんもいますね・・
成績が悪いままだと、高校入試や将来の進路に大きな影響が。不安に焦る親も少なくありません。
そこでこの記事では、以下についてまとめました。
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通知表に「1」や「2」が多いと、進路の選択肢がかなり狭くなります。
成績が悪いお子さんには原因があります。それを知り、適切に対策をとりましょう。
親の言動が原因になってることもあるみたい。
この記事を読めば、成績が悪いお子さんや、親がやるべきことが分かります。「成績が悪すぎる・・」という悩み解決の一歩が踏み出せます。
目次
通知表で「2」や「1」がつく子は下位15%
そもそも、中学生において「成績が悪い」とはどのような状態を指すのでしょうか?
高校入試では、通知表の成績が大きく関わります。
通知表は5段階評価。中間の「3」より低い「1」や「2」が多いと、高校進学にかなりの悪影響が出ます。
千葉県の教育委員会の資料によると、通知表で「2」以下がつく割合は、全体の15%ほど。
「2」や「1」がつくと下位15%の範囲に入ります。周りと比較してもかなり成績が悪いと言えるでしょう。
実際、「2」がつく場合、テストの点数が半分以下が多いもの。内容の理解もかなり怪しい状態です。
成績が悪い子の将来に潜む危険
通知表に「2」や「1」が多いと、卒業後の進路に大きな影響が。具体的には、以下の3つの危険があります。
地域最底辺の高校にしか進学できない
成績がオール3かそれ以上あれば、いくつかの高校から選べます。
しかし、「2」や「1」しか取れないと、進学できる高校はほとんどありません。
だいたいが、地域最底辺の高校に進学することになります。
そのような高校は、素行の悪いお子さんが多く、他の高校に比べて、良い環境とはいいがたいもの。
他の子の影響で非行に走ったり、被害に遭う可能性もあるかもなのね。
選べる仕事に制限がかかる
現代では、多くの企業の採用条件が大卒以上。
偏差値が低い高校に進学すると、卒業後は専門学校や高卒で働くことになります。大卒の経歴を求められる仕事には就けません。
学歴が不問だったり、専門学校卒の仕事を希望するなら、もちろん問題ありません。
しかし、多くの企業への就職をあきらめることになります。
収入が低くなる可能性が高い
高卒と大卒では、収入にかなりの差が現れます。
- 厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」
- 一般社団法人労務行政研究所の「2017年度新入社員の初任給調査」
では、その違いは以下のようにまとめられます。
時期 | 高卒年収 | 大卒・大学院卒年収 |
全年齢(男性) | 288万1,000円 | 399万7,000円 |
50〜54歳(男性) | 347万円 | 535万2,000円 |
初任給 | 16万円 | 21万~23万円 |
全年齢で平均すると毎年100万程度、もっとも稼ぐ時期である50代前半では、約200万の差がついていることが分かります。
表は男性のデータですが、もちろん女性にも同じような傾向がありますね。
お子さんの成績が悪い理由
お子さんの成績が悪い理由には色々なものがあります。成績を伸ばすには、まずはそれを突き止めましょう。
やる気がない
勉強が嫌いだったり、部活に力が入りすると、やる気が湧かなくなるもの。
さらに、中学生になると、親の言葉は素直に聞かなくなります。
自分でやる気を出すか、第三者にモチベーションを上げてもらうかのどちらかが必要に。
親が「勉強しなさい!」と怒ってもケンカになるみたいね。
勉強のやり方が悪い
自分なりに勉強しているつもりでも、時間が足りなかったり、やり方がまずいなどで、成果が出ないケースも少なくありません。
勉強しているのに成績が悪いお子さんには、以下の特徴が見られます。
- 提出物を間に合わせるだけの勉強になっている
- ノートまとめで満足しており、問題を解いていない
- 部活や習い事などで忙しく、勉強時間が短い(1日30分未満)
- 基礎基本でつまづいており、自習では理解できない
- 塾に行っているが、そのレベルについていけてない
勉強しているのに平均点が取れないなら、上の症状が見られないか確認しましょう。
勉強に集中する環境がない
勉強机や部屋がなく、リビングは常にテレビや兄弟が騒がしい・・などの状況では、集中して勉強できません。
落ち着けない環境で勉強するのは相当な集中力が必要。中学生のお子さんにそれを求めるのは、かなり酷でしょう。
勉強時間にリビングのテレビを消すだけでも、集中しやすさは変わるみたいだね。
成績が悪い子を持つ親の5つの特徴
成績が悪い原因が、親の言動にあるケースも。
以下の特徴に親自身が当てはまっていないか確認してみましょう。
勉強を強要する
勉強をしないわが子にイライラし、常に「勉強しなさい」とガミガミ言ってしまうと、お子さんの反発心を招きます。
反抗期に親から高圧的に言われてしまうと、素直に聞けず、逆にやる気をなくしてしまいます。
放任主義
「勉強しなさい」とガミガミ言うのもダメですが、かといって、一切気にしないのもいけません。
- テストの成績を気にする
- 頑張っている時は褒める
- サボっている時は「このままで大丈夫?」と心配する
などの声かけをしましょう。
「親が自分を気にしてくれている」という実感が、努力するエネルギーを生みますよ。
子どもを褒めない
勉強を頑張るためには、自分への自信(自尊心)が必要。
自尊心が高いお子さんは、勉強を頑張れる精神的なエネルギーがあります。多少勉強が嫌いでもある程度の点数が取れます。
自尊心を育てるには、身近な存在である親からの褒め言葉・承認の言葉が重要。
小さいころから否定され叱られてばかりのお子さんは、自分に自信が持てません。
「どうせ頑張ったって無駄だ」と思い、努力を嫌がります。
一方で、よく褒められているお子さんは、自分に「根拠のない自信」を持ちます。困難を克服するエネルギーの持ち主になるでしょう。
知的な話をしない
親がバラエティ番組や仕事の愚痴等ばかり話すよりも、最近のニュースなどを話したほうが、子どもの知的好奇心が育ちます。
知的好奇心が刺激され、調べ物で知識が深まる経験が多いと、学校の勉強にも興味を持ちやすくなるでしょう。
親の趣味が読書だと、子ども本も好きになりやすいと言われていますよ。
親がゲームばかり
「ゲームしてないで勉強しなさい」と言う親自身がゲームに夢中だと、お子さんとしては「自分もゲームしているくせに!」と反発するもの。
子どもは、「親の言うことは聞かないが、やることは真似する」と言われます。
仕事や家事の疲れを癒すのに、親だってゲームしたいけど・・
お子さんには悪影響が及びやすいですね・・
お互いに「ゲームは一日〇時間」と時間を決め、けじめをつけながら楽しむのであれば問題ありません。
息抜きと勉強にメリハリがつき、集中しやすくなるので、逆に良い影響になるでしょう。
成績を伸ばすためにやるべきこと
中学生以上になると、親が直接勉強させるのはかなり難しくなります。
かといって何もできないわけではありません。ここで紹介する方法で、間接的に導くことを狙いましょう。
進路について話し合う
お子さん本人にやる気を出してもらうには、中学卒業後の進路を意識させるのが一番。
一度、以下の点を話し合ってみましょう。
- あこがれる高校はあるか(部活や制服が理由でもいい)
- 将来やりたい仕事はあるか、そのためにはどの高校に進むべきか
- そもそも高校に進学したいか、それとも中卒で働きたいか
このような話によって、「高校に進学しないといけない」「こういう高校に行きたい」というイメージが湧き、勉強へのモチベーションが上がります。
「将来は自分でお金を稼いで、自立しなければならない」ということも合わせて伝えましょう。
自尊心を育てる
勉強を頑張り続けるには、精神的なエネルギーが必要です。それは自分に対する自信(自尊心)が源泉に。
自分への自信があれば、面倒な勉強を我慢して続けられます。成果が出るまで頑張れるでしょう。
自尊心を身につけるには、周りからの承認が重要みたいね。
勉強や、それ以外のことでも、何かに頑張っていれば、素直に褒めてあげましょう。
褒められ、認められる経験が増えることで、次第に自信を持ち、勉強に取り組むエネルギーが生まれます。
成果が出る勉強方法に切り替える
勉強しているのに成績が悪い場合は、やり方を変える必要があります。
まず考えたいのは、「問題を解く回数が足りているか」という点。
以下の状態になっている場合は、問題演習が足りていません。
- 本番で時間が足りない
- うっかりミスが多い
- なんとなくわかっているけど、本番で正解できない
テスト範囲の問題を2回・3回と繰り返し、スムーズに解けるようにならないと、本番では正解できません。
平均点を狙う場合は、基本問題に絞って、何回も繰り返しましょう。
十分な勉強時間を確保する
問題を何回も繰り返す勉強のためには、十分な時間を確保することも大切です。
- 「提出物が完成したからOK」
- 「一日〇時間やればいい」
という考えではなく、
基本問題がスムーズに正解できるまで、問題演習を繰り返せたか
という基準で勉強時間を決めましょう。
基礎基本から勉強しなおす
前学年の内容が身についていないと、その先の内容を理解できません。
特に英語と数学にその傾向が強く、前の学年が分からないなら、復習が必要。
今の勉強も忙しいなら、ひとまず今に関わる部分だけでも復習したいところですね。
自力での勉強が辛い場合は家庭教師を
もともと勉強が苦手なお子さんは、基礎基本から勉強するのは、自力では難しいでしょう。
自分では上手く勉強ができないなら、マンツーマンで教わる家庭教師を頼るのがオススメ。
お子さんのペースで教わり、自分に合う家庭学習も組んでくれるので、自力でやるよりもはるかに効率的です。
本人の適性を見て学習対策を決めることも重要
成績が悪い場合、学習対策として集団塾を考えるお子さんも多いです。しかし、どんな子でも塾が合うとは限りません。
集団塾は、学校よりわかりやすい授業で、高レベルな内容も扱うというメリットがあります。
しかし、学校の授業についていけないお子さんは、塾でも同じことになる可能性が。
レベルに合わない宿題を課され、実のある家庭学習ができないこともありますね。
- 成績は平均以上
- 周りの子へのライバル心が強い
というタイプのお子さんは集団塾が合いますが、
- 成績が平均以下
- 基礎基本の復習が必要
- 勉強のやり方が分からない
というタイプなら、マンツーマンで教わる家庭教師でないと、学力は伸びません。
原因を改善できれば成績アップできる!
通知表で「1」や「2」が多いと、進学などの将来に大きな影響が。
本人の生活や勉強方法、親の言動などに改善できるポイントがあるはずです。
この記事の内容を参考にすれば、改善点がが見つかりそうだね。
ただし、やる気を持っても、お子さんが自力で勉強ができないようなら、塾や家庭教師に頼るほうがいいでしょう。
通知表で「1」や「2」がつくなら、マンツーマンで教わる家庭教師が合っていますよ。