勉強お悩み相談

成績が悪すぎるわが子、親はどうすべき?【親自身にも原因アリ】

  • 通知表が「1」や「2」ばかり・・
  • 成績が悪いのは親のせい・・?
  • どうやったら成績はマシになる?

中学生になると、勉強についていけないお子さんが一気に増えます。

困るお母さん

「勉強しなさい」と言っても、素直に聞いてくれないし・・

達人

本人なりに勉強していても、やり方がよくないお子さんもいますね・・

成績が悪いままだと、高校入試や将来の進路に大きな影響が。不安に焦る親も少なくありません。

そこでこの記事では、以下についてまとめました。

オンライン家庭教師の達人(達人)

この記事を書いた人

10年に渡る家庭教師派遣会社の勤務で、以下の仕事を担当。

  • 100名以上のプロ家庭教師指導
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通知表に「1」や「2」が多いと、進路の選択肢がかなり狭くなります

成績が悪いお子さんには原因があります。それを知り、適切に対策をとりましょう

理解するお母さん

親の言動が原因になってることもあるみたい。

この記事を読めば、成績が悪いお子さんや、親がやるべきことが分かります。「成績が悪すぎる・・」という悩み解決の一歩が踏み出せます。

通知表で「2」や「1」がつく子は下位15%

中学生で勉強ができない子の基準

そもそも、中学生において「成績が悪い」とはどのような状態を指すのでしょうか?

高校入試では、通知表の成績が大きく関わります。

通知表は5段階評価。中間の「3」より低い「1」や「2」が多いと、高校進学にかなりの悪影響が出ます。

千葉県の教育委員会の資料によると、通知表で「2」以下がつく割合は、全体の15%ほど

「2」や「1」がつくと下位15%の範囲に入ります。周りと比較してもかなり成績が悪いと言えるでしょう。

実際、「2」がつく場合、テストの点数が半分以下が多いもの。内容の理解もかなり怪しい状態です。

>>通知表に「2」が多い時のデメリットと「3」に上がる方法

成績が悪い子の将来に潜む危険

成績が悪い子どもの将来

通知表に「2」や「1」が多いと、卒業後の進路に大きな影響が。具体的には、以下の3つの危険があります。

地域最底辺の高校にしか進学できない

成績がオール3かそれ以上あれば、いくつかの高校から選べます。

しかし、「2」や「1」しか取れないと、進学できる高校はほとんどありません

達人

だいたいが、地域最底辺の高校に進学することになります。

そのような高校は、素行の悪いお子さんが多く、他の高校に比べて、良い環境とはいいがたいもの。

困るお母さん

他の子の影響で非行に走ったり、被害に遭う可能性もあるかもなのね。

選べる仕事に制限がかかる

現代では、多くの企業の採用条件が大卒以上

偏差値が低い高校に進学すると、卒業後は専門学校や高卒で働くことになります。大卒の経歴を求められる仕事には就けません

学歴が不問だったり、専門学校卒の仕事を希望するなら、もちろん問題ありません。

達人

しかし、多くの企業への就職をあきらめることになります。

収入が低くなる可能性が高い

高卒と大卒では、収入にかなりの差が現れます。

では、その違いは以下のようにまとめられます。

時期高卒年収大卒・大学院卒年収
全年齢(男性)288万1,000円399万7,000円
50〜54歳(男性)347万円535万2,000円
初任給16万円21万~23万円

全年齢で平均すると毎年100万程度、もっとも稼ぐ時期である50代前半では、約200万の差がついていることが分かります。

達人

表は男性のデータですが、もちろん女性にも同じような傾向がありますね。

お子さんの成績が悪い理由

成績が悪くなる理由

お子さんの成績が悪い理由には色々なものがあります。成績を伸ばすには、まずはそれを突き止めましょう。

やる気がない

勉強が嫌いだったり、部活に力が入りすると、やる気が湧かなくなるもの。

さらに、中学生になると、親の言葉は素直に聞かなくなります

自分でやる気を出すか、第三者にモチベーションを上げてもらうかのどちらかが必要に。

困るお母さん

親が「勉強しなさい!」と怒ってもケンカになるみたいね。

勉強のやり方が悪い

自分なりに勉強しているつもりでも、時間が足りなかったり、やり方がまずいなどで、成果が出ないケースも少なくありません。

勉強しているのに成績が悪いお子さんには、以下の特徴が見られます。

  • 提出物を間に合わせるだけの勉強になっている
  • ノートまとめで満足しており、問題を解いていない
  • 部活や習い事などで忙しく、勉強時間が短い(1日30分未満)
  • 基礎基本でつまづいており、自習では理解できない
  • 塾に行っているが、そのレベルについていけてない
達人

勉強しているのに平均点が取れないなら、上の症状が見られないか確認しましょう。

>>努力が無駄になりがちな勉強方法と賢い学習ノウハウ

問題演習が不足すると起きる諸症状

勉強に集中する環境がない

勉強机や部屋がなく、リビングは常にテレビや兄弟が騒がしい・・などの状況では、集中して勉強できません。

落ち着けない環境で勉強するのは相当な集中力が必要。中学生のお子さんにそれを求めるのは、かなり酷でしょう。

理解するお父さん

勉強時間にリビングのテレビを消すだけでも、集中しやすさは変わるみたいだね。

成績が悪い子を持つ親の5つの特徴

子どもの成績を悪くする親の言動

成績が悪い原因が、親の言動にあるケースも。

以下の特徴に親自身が当てはまっていないか確認してみましょう。

勉強を強要する

勉強をしないわが子にイライラし、常に「勉強しなさい」とガミガミ言ってしまうと、お子さんの反発心を招きます

反抗期に親から高圧的に言われてしまうと、素直に聞けず、逆にやる気をなくしてしまいます

放任主義

「勉強しなさい」とガミガミ言うのもダメですが、かといって、一切気にしないのもいけません。

  • テストの成績を気にする
  • 頑張っている時は褒める
  • サボっている時は「このままで大丈夫?」と心配する

などの声かけをしましょう。

達人

「親が自分を気にしてくれている」という実感が、努力するエネルギーを生みますよ。

子どもを褒めない

勉強を頑張るためには、自分への自信(自尊心)が必要。

自尊心が高いお子さんは、勉強を頑張れる精神的なエネルギーがあります。多少勉強が嫌いでもある程度の点数が取れます。

自尊心を育てるには、身近な存在である親からの褒め言葉・承認の言葉が重要。

小さいころから否定され叱られてばかりのお子さんは、自分に自信が持てません

「どうせ頑張ったって無駄だ」と思い、努力を嫌がります。

一方で、よく褒められているお子さんは、自分に「根拠のない自信」を持ちます。困難を克服するエネルギーの持ち主になるでしょう。

知的な話をしない

親がバラエティ番組や仕事の愚痴等ばかり話すよりも、最近のニュースなどを話したほうが、子どもの知的好奇心が育ちます

知的好奇心が刺激され、調べ物で知識が深まる経験が多いと、学校の勉強にも興味を持ちやすくなるでしょう。

達人

親の趣味が読書だと、子ども本も好きになりやすいと言われていますよ。

親がゲームばかり

「ゲームしてないで勉強しなさい」と言う親自身がゲームに夢中だと、お子さんとしては「自分もゲームしているくせに!」と反発するもの。

子どもは、「親の言うことは聞かないが、やることは真似する」と言われます。

困るお母さん

仕事や家事の疲れを癒すのに、親だってゲームしたいけど・・

達人

お子さんには悪影響が及びやすいですね・・

お互いに「ゲームは一日〇時間」と時間を決め、けじめをつけながら楽しむのであれば問題ありません。

息抜きと勉強にメリハリがつき、集中しやすくなるので、逆に良い影響になるでしょう。

成績を伸ばすためにやるべきこと

成績を伸ばすためのポイント

中学生以上になると、親が直接勉強させるのはかなり難しくなります。

かといって何もできないわけではありません。ここで紹介する方法で、間接的に導くことを狙いましょう。

進路について話し合う

お子さん本人にやる気を出してもらうには、中学卒業後の進路を意識させるのが一番。

一度、以下の点を話し合ってみましょう。

  • あこがれる高校はあるか(部活や制服が理由でもいい)
  • 将来やりたい仕事はあるか、そのためにはどの高校に進むべきか
  • そもそも高校に進学したいか、それとも中卒で働きたいか

このような話によって、「高校に進学しないといけない」「こういう高校に行きたい」というイメージが湧き、勉強へのモチベーションが上がります

達人

「将来は自分でお金を稼いで、自立しなければならない」ということも合わせて伝えましょう。

自尊心を育てる

勉強を頑張り続けるには、精神的なエネルギーが必要です。それは自分に対する自信(自尊心)が源泉に。

自分への自信があれば、面倒な勉強を我慢して続けられます。成果が出るまで頑張れるでしょう。

理解するお母さん

自尊心を身につけるには、周りからの承認が重要みたいね。

勉強や、それ以外のことでも、何かに頑張っていれば、素直に褒めてあげましょう

褒められ、認められる経験が増えることで、次第に自信を持ち、勉強に取り組むエネルギーが生まれます

成果が出る勉強方法に切り替える

勉強しているのに成績が悪い場合は、やり方を変える必要があります。

まず考えたいのは、「問題を解く回数が足りているか」という点。

以下の状態になっている場合は、問題演習が足りていません

  • 本番で時間が足りない
  • うっかりミスが多い
  • なんとなくわかっているけど、本番で正解できない

テスト範囲の問題を2回・3回と繰り返し、スムーズに解けるようにならないと、本番では正解できません。

達人

平均点を狙う場合は、基本問題に絞って、何回も繰り返しましょう。

十分な勉強時間を確保する

問題を何回も繰り返す勉強のためには、十分な時間を確保することも大切です。

  • 「提出物が完成したからOK」
  • 「一日〇時間やればいい」

という考えではなく、

基本問題がスムーズに正解できるまで、問題演習を繰り返せたか

という基準で勉強時間を決めましょう。

基礎基本から勉強しなおす

前学年の内容が身についていないと、その先の内容を理解できません。

特に英語と数学にその傾向が強く、前の学年が分からないなら、復習が必要

最近では、市販の問題集でも、基礎から噛み砕いて勉強できるもの(Amazonに飛びます)があります。

このような書籍を活用するのもよいでしょう。

達人

今の勉強も忙しいなら、ひとまず今に関わる部分だけでも復習したいところですね。

自力での勉強が辛い場合は家庭教師を

もともと勉強が苦手なお子さんは、基礎基本から勉強するのは、自力では難しいでしょう。

自分では上手く勉強ができないなら、マンツーマンで教わる家庭教師を頼るのがオススメ。

お子さんのペースで教わり、自分に合う家庭学習も組んでくれるので、自力でやるよりもはるかに効率的です。

>>初心者でも失敗しない家庭教師会社選びのポイント

本人の適性を見て学習対策を決めることも重要

集団塾のメリットと限界

成績が悪い場合、学習対策として集団塾を考えるお子さんも多いです。しかし、どんな子でも塾が合うとは限りません

集団塾は、学校よりわかりやすい授業で、高レベルな内容も扱うというメリットがあります。

しかし、学校の授業についていけないお子さんは、塾でも同じことになる可能性が。

達人

レベルに合わない宿題を課され、実のある家庭学習ができないこともありますね。

  • 成績は平均以上
  • 周りの子へのライバル心が強い

というタイプのお子さんは集団塾が合いますが、

  • 成績が平均以下
  • 基礎基本の復習が必要
  • 勉強のやり方が分からない

というタイプなら、マンツーマンで教わる家庭教師でないと、学力は伸びません。

原因を改善できれば成績アップできる!

通知表で「1」や「2」が多いと、進学などの将来に大きな影響が

本人の生活や勉強方法、親の言動などに改善できるポイントがあるはずです。

喜ぶお父さん

この記事の内容を参考にすれば、改善点がが見つかりそうだね。

ただし、やる気を持っても、お子さんが自力で勉強ができないようなら、塾や家庭教師に頼るほうがいいでしょう

達人

通知表で「1」や「2」がつくなら、マンツーマンで教わる家庭教師が合っていますよ。

>>初心者でも失敗しない家庭教師会社選びのポイント

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