- 「奇跡の逆転合格を勝ち取りたい!」
- 「無理と言われたけど、志望校に受かりたい!」
- 「私の成績で逆転合格ってできるの・・?」
志望校に強い思いがある生徒さんほど、逆転合格に向けて燃えるもの。
学校の先生に反対されて志望校を変えないお子さんは、ガッツがあって好感が持てます。
しかし、気合があっても効率の悪い勉強をしていては、受かるものも受かりません。
逆転合格を狙う生徒さんほど、時間を無駄にせず、成果の出る勉強方法に取り組む必要があります。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
10年に渡る家庭教師派遣会社の勤務で、以下の仕事を担当。
- 100名以上のプロ家庭教師指導
- 1000件以上の家庭教師契約
- オンライン家庭教師部門の立ち上げ
オンライン家庭教師に関する内容を中心に、勉強に悩むご家庭へ、お役立ち情報を発信します。
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逆転合格はリアルでも起こせます。私が家庭教師として担当していたなかでも、逆転合格を勝ち取った子は少なくありません。
長時間に渡り、効率的な勉強を続けられれば、その可能性は高まります。
もちろん簡単ではないので、相当の努力を覚悟しないとダメみたいね。
この記事を読めば、逆転合格を狙うお子さんがやるべきことが分かります。逆転合格を叶える勉強を始めましょう。
目次
逆転合格エピソード例
まずは逆転合格の例として、どんなケースがあるのか、わかりやすい例をご紹介します。
偏差値40代後半の生徒が、偏差値60の高校に合格
ぼくの弟が高校受験で偏差値48から60の高校に逆転合格した話|ちゅがく!
弟さんが独学で、偏差値40代後半の状態から、60台の高校に合格した体験談の紹介。
中3の10月で、偏差値48だった弟さんが、志望校に受かるまでのストーリーがコミカルに描かれています。
弟さんの頑張りで、印象的なのは以下の点でした。
今まで学校から帰ってきたら、unkoしながらlineやyoutubeをやっていた弟が一変。
ラブライブ(というアニメがあるw)のOPを1回聞いたあとに、部屋にこもりひたすら勉強を始めました。
学校終わってから勉強を始めて、参考書だけで勉強してました。
塾には行かないで独学です。
明らかに今までと違いすぎる勢いで毎日やっていて、平日は5時間くらい、休日は10時間くらいやってました。
10月後半から12月後半くらいまで毎日コンスタントに勉強してた記憶があります。
この時は弟いわく、学校の休み時間とか登下校中も社会の暗記ばっかしてたらしいです。
完全に受験勉強ガチ勢になっていて、制服のブレザーのポッケに常に社会の暗記ブックが入ってたと言ってました。
ぼくの弟が高校受験で偏差値48から60の高校に逆転合格した話|ちゅがく!
ここまで頑張れるのは珍しい例ですが、弟さんの気迫が伝わる豹変ぶりですね。
オール2から塾に入会して志望校合格!
安全校なしから半年で葛西南高校へ逆転合格~高校受験エピ②|個別指導plus1
東京都で10年以上、地域密着型で経営している塾で、逆転合格を果たしたお子さんのエピソードが紹介。
オール2で、行ける高校があるかも怪しい状態から、普通科高校に進学したパターンです。
中3夏休みの入塾から、合格するまでの様子がこと細かに掲載。都内のお子さんにはリアリティのある話でしょう。
ページの最後に、この生徒さんを見て感じたことがまとめられています。
今回のB君のエピソードでわかったことは
3年生で成績は変えられること
しかも年末からの急展開もありうること
プラス思考の大切さ
ラスト2か月からも逆転可能な時もあること
内申は中1・中2から上げて中3の1学期が大事
安全校なしから半年で葛西南高校へ逆転合格~高校受験エピ②|個別指導plus1
運動部のバリバリ体育会系で、プラス思考の持ち主だったので、受験のプレッシャーに負けなかったみたいだね。
達人のワンポイントアドバイス
「部活で頑張っていた子は、根性が鍛えられ、受験勉強も有利」と言われることもあります。
その言葉通り、部活へのエネルギーを勉強に向け、みるみる成績を伸ばすケースも。
もちろん全員ではありませんが、部活を頑張ってきた子が逆転合格する様子は、実際に沢山見てきました。
実際の指導経験から感じたこと
ここまで紹介した以外にも、偏差値を大きく伸ばしたり、無理だと言われた志望校に合格したケースはたくさん見られます。
実際、私が家庭教師として生徒指導をしていたころも、いわゆる逆転合格を実現させたお子さんは少なくありません。
その子たちの特徴や状況を振り返ると、以下の傾向があります。
- もともと勉強してなかったが、悔しさをバネに火がつく
- 部活や習い事などに精を出していた
- 勉強時間が圧倒的に増えていた
- 時期に関わらずまずは基礎から勉強していた
- 主体的に勉強していた(言われたこと以外の勉強も自主的に取り組む)
このような条件に当てはまると、逆転合格しやすいの?
①と②は全員ではありませんが、③〜⑤はほぼ全員当てはまっていましたよ。
逆転合格を目指すなら、「主体的に・圧倒的な時間をかけて・まずは基礎から勉強する」ことが大切です。
時期別・逆転合格への勉強スケジュール
それでは、逆転合格を目指す場合の勉強スケジュールを紹介します。
どの時期から始めるかによって、やるべきことが変わります。
中3夏休み前〜 夏休みの時間をすべて勉強にあてる
中3夏休み前は、受験勉強が本格化し始めます。この時期から本気を出すなら、逆転合格の可能性はかなり高まります。
特に夏休みは、すべての時間を勉強にあてるつもりで頑張りましょう。
- 夏休み期間
- 中1・2の総復習を始める。入試用の問題集を用意し、1冊を2回3回と繰り返すつもりで勉強する。
また、9月~11月の定期テストが内申点に直結するため、中3内容の予習もやりたい。集団塾に通えば、分かりやすく予習ができるのでオススメ。 - 9月~11月
- 内申点に直結する定期テストが最優先。余裕があれば受け終わった実力テストの復習。
普通、学力テストは三者面談の参考資料に過ぎず、入試には直接関係ない。そのため内申対策を優先したい。 - 12月~
- 入試本番にむけてラストスパート。過去の実力テストや模試、予想問題や入試過去問を何回も解く。
繰り返すことで出題形式に慣れることが大切。分からない問題は、易しいものから勉強しなおしましょう。
中3秋〜 まずは定期テスト対策
夏休みが終わり、9月以降に本腰を入れる場合はハードルが上がります。
勉強内容に優先順位をつけることが重要。
- 9月~11月
- 内申点を少しでも上げるため、定期テスト対策を優先。全科目均等ではなく、上がりやすい科目に力を入れたい。
例)得意科目や、もともと「3」だったのに「2」に下がった科目など
同時に、中1・2の復習も始める。焦らずに基礎の復習から。 - 12月~
- 中1・2の基礎の復習を開始。1冊の問題集を何回も繰り返すこと。
また、過去の実力テスト・過去問などを解き始めて出題形式に慣れる。
分からない問題は、自学自習よりも、学校の先生や家庭教師を頼ったほうが効率がいい。
中3冬〜 塾よりも家庭教師に頼る
この時期から逆転合格を目指す場合は、相当な努力が必要です。以下の内容を意識して、短期決戦で臨みましょう。
- 冬休みが勝負
- 冬休みが終わると、願書提出や私立受験、公立受験とあわただしくなる。
まとまった時間が取れるのは冬休みだけなので、この時期にすべてを賭けるつもりで勉強に取り組む。
逆転合格している生徒は、8時間〜12時間程度は勉強しています。 - 焦らずに基礎から
- 通知表「4」以上のレベルでない限りは、焦らずに基礎から勉強したほうが効率的。
入試用問題集の基礎問題を2回・3回と繰り返す。そのうえで過去問に取り組み、出題傾向に慣れる。 - 受験のプロを頼った方がいい
- この時期から取り組むとなると、効率を最大限重視する必要が。そのため、合格実績のあるプロの家庭教師に頼るべき。
集団塾では、個別での勉強プランを考えてはもらえない。マンツーマン対応の家庭教師でないと無駄のない勉強は不可能。
>>初心者でも失敗しない家庭教師会社選びのポイント
この時期から逆転合格を狙うのは、難易度は高いです。
受からない可能性も覚悟しなければいけません。
ですが、ここまで頑張ってきた生徒の中には、緊張の糸が緩んでしまったり、志望校を下げて、やる気が下向くことがあります。
本気になれば逆転できる可能性はあるってことですね。
達人のワンポイントアドバイス
逆転合格を狙う場合は、志望校の倍率も重要です。
倍率が低い場合は、多少安全圏から外れていても、勝負する価値があることも。
そのあたりの判断は、塾や家庭教師先生など、経験豊富なプロのアドバイスを受けましょう。
逆転合格を実現するためのポイント
逆転合格を実現するためには、スケジュール以外にも、以下のポイントが重要です。
頑張りぬく覚悟を決める
体験談を読めばわかりますが、逆転合格を起こすには圧倒的な勉強時間が必要。
1冊の問題集を2周3周するのは当たり前みたいだね。
また、言われた勉強だけではなく、自主的に勉強内容を考えることも大切。
自主的に・大量の勉強をやり遂げる覚悟があるかを確認しましょう。
「ちょっと頑張って、逆転合格したいな〜」くらいの覚悟なら志望校を下げるべきですよ。
勉強時間を圧倒的に増やす
すでに紹介している通り、逆転合格にはかなりの時間の勉強が必要。
- 平日は4~5時間
- 休日は8時間〜12時間
くらいの時間を頑張るつもりで取り組んでください。
休日に勉強時間を確保するためには、午前中にまとまった時間を取るのがコツ。
例えば、8〜12時で4時間頑張れれば、午後に4時間やるだけで8時間の勉強ができます。
主体的に勉強する
長時間勉強すると言っても、だた長い時間机に向かえばいいという話ではありません。
勉強した内容を定着させるために、理解度をチェックしましょう。
以下の方法がオススメです。
- 勉強した内容の問題を、自力で解けるか確認する
- 勉強した内容を、人に説明してみる
問題が解けなかったり、上手く説明できないのは、理解があいまいな証拠ですよ。
合格に必要な点数・必要な勉強を知る
逆転合格を叶えるには、必要な内申点や当日点をはっきり意識する必要があります。
体験談でも、受かるための点数をはっきり定めていたね。
目標点を考える時には、以下のポイントを押さえましょう。
- 得意科目は高得点を狙い、苦手科目はそこそこに。
- 短期間で伸ばしやすい科目(社会・理科)で高得点を狙い、その他の科目は取れる範囲で。
- 通知表を伸ばしやすい科目に力を入れ、その他の科目は下げない程度に。
全科目を同じように頑張るのではなく、メリハリをつけて目標を決めるのが効率的です。
例えば、「苦手な数学に時間をかけすぎず、得意な社会を頑張って、合計点を上げる」という戦略が取れます。
戦略を立てるのが苦手なら、塾の先生など、受験指導の経験が豊富なプロを頼りましょう。
とくに家庭教師は、お子さんに合った授業や家庭学習メニューを考えてくれるので、効率よく受験勉強ができます。
親御さんに塾や家庭教師をお願いする方法
自力よりも、塾や家庭教師を頼る方が効率よく勉強できます。
しかし、これまでやる気がなかったお子さんが、親に塾などを希望しても、「どうせ続かないんだから」と反対されるかもしれません。
その場合、以下のステップでお願いしましょう。
- 一日3時間以上の勉強を2週間程度続け、本気度合いを行動で示す。
- そのうえで、「分からない部分を聞いたり、勉強プランを相談したいから、塾(家庭教師)をやりたい」とお願いする
受験勉強に本気なことを行動で示せば、多くの親御さんは協力してくれるはずです。
環境を変える
腹をくくって勉強するならば、今までとは違う環境で勉強をするのも良いです。
例えば、自宅で集中できないなら、
- 学校(図書室や自習室)
- 図書館
- 塾の自習室
などに通うのもありでしょう。
自習室など、周りの生徒も勉強する環境だと、自分も集中できるお子さんも多いみたいね。
逆転合格は一生クラスの思い出
逆転合格は簡単ではありません。しかし、叶えたときの喜びも非常に大きいもの。
合格を勝ち取り、涙を流して喜ぶお子さんを毎年見てきました。
自分の努力によって叶えた成果は、自分への大きな自信となり、今後の人生に必ずプラスになります。
本気で頑張りたい人は、この記事で紹介したことが参考になるでしょう。