- 勉強してるはずなのにテストで点数が取れない・・
- 中学の定期テストは難しい・・
中学校の定期テストは小学校よりも難しくなります。点数が取れなくなるお子さんも少なくありません。
なかには、真面目に一生懸命勉強しているのに点数が取れないお子さんも。
子どもが頑張ってるのに点数が悪いのは、親も見ていて辛いです。
勉強したぶん点数が取れるように、何とかしてあげたいですよね。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
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効率の悪い勉強をしていては、定期テストで点数を取れるようになりません。
定期テストの特徴に合わせて、効率のよい勉強をすることで、確実に点数が取れます。
この記事を読めば、成果に結びつく勉強の方法や、定期テストを攻略するコツが分かります。
「真面目に勉強してるのに点数が取れない・・」という人は参考にしてください。
目次
勉強しているのに点数が取れない5つの理由
定期テストは範囲が広く、内容も難しいです。間違った方法で勉強をしても点数が取れません。
自分の勉強が、これから紹介するパターンに当てはまってないか確認しましょう。
「わかったつもり」になっている
テスト本番で確実に正解するには、内容をきちんと理解する必要が。
- 授業を聞いて、なんとなく「わかった」という感じがしている
- 学校のワークを提出するために、とりあえず解答欄をすべて埋めている
という勉強では、理解が深まりません。
このような「わかったつもり状態」にならないことが必要です。
ノートまとめの勉強で満足している
中学生でよくある勉強方法の一つに、「ノートまとめ」というものがあります。
頭のなかが整理され、先生への提出物にもなるので、昔から人気の勉強法です。
しかし、テスト本番で正解するには、自力で問題が解く必要が。そのためには、ノートまとめの勉強だけでは足りません。
ノートまとめの勉強しかしていないと、本番で正解できない危険があります。
計画通りに勉強することが目的になっている
多くの学校では、先生の指示で、テスト勉強の計画を立てるもの。
真面目すぎるお子さんだと、計画通りに勉強することが目的になる場合があります。
もちろん計画をこなすことは大切ですが、結局、問題を自力で解けるようにならない、点数にはつながりません。
典型的なのが、「〇時間勉強して満足する」というパターン。
結局大切なのは、勉強した時間の長さよりも、自力で正解できるかという点です。
中学生のお子さんだと、それに気づけないこともあります。
「問題に正解できるか」を一番大事にすべきってことね。
基礎が理解できてない
数学や英語は、これまでの学習内容からレベルアップします。基礎ができてないと今後の内容も理解できません。
今の学校内容についていけない場合は、過去内容を復習する必要があります。
早めに解決しないと、分からないところがどんどん増えますよ。
出題範囲に合わせた勉強ができていない
定期テストは、教科書や学校ワーク、配布したプリントなどから出題されます。
テスト範囲表を見れば、出題範囲を把握することは十分可能。
テストによっては、
- 英単語の不規則動詞の暗記で20点分
- 社会のテストで県庁所在地で10点分
など、出題範囲がはっきり指定されることもあります。
このような情報を知らずに勉強するのは、非常に効率が悪いです。テストに出にくい勉強ばかり頑張って、本番で取れないことになりかねません。
知っておきたい定期テストの特徴
定期テストで点数を取るためには、定期テストならではの特徴を知っておくと便利。
定期テストが、学力試験など他のテストと違う点を知れば、効率のよい勉強法が分かります。
範囲が限定的
定期テストの出題範囲は、各科目2,3単元であることが多く、2,3週間かけて勉強すれば、一通りの内容が復習できます。
一方、模試や学力テストは、これまで勉強した全範囲。定期テストは、それよりも広くはありません。
テスト2,3週間前からコツコツ勉強できるお子さんが強いです。
学校教材から出題されやすい
定期テストは、学校授業の理解度を確認するもの。教科書や学校ワーク、授業中に配布されたプリントからの出題が多いです。
普段の授業で使っている問題集を基本にして勉強しましょう。
学校ワークの問題と全く同じ問題が出ることもあるみたいだね。
また、応用問題も出題されますが、教科書やワークの問題に近いものが多いです。初めて目にするような、ひねられた問題はほとんど出ません。
作成する先生ごとにクセがある
定期テストは、学校の先生が一人で作成するのが普通です。
先生によって出題のクセがあるため、その傾向が事前にわかれば点数がとりやすくなります。
「ここはテストに出やすいぞ」など、授業中にヒントをくれる先生もいますよ。
コツコツ型の世渡り上手が強い
定期テストにはこのような傾向があるため、
- テスト準備期間にコツコツ勉強できる
- 先生からの情報収集が上手
というお子さんは、定期テストで点数を取りやすいです。
両方の資質があると有利ですが、どちらかだけでも当てはまるならば、そこを生かしてみましょう。
定期テストで点数を取るコツ
勉強しているのに点数が取れない理由や、定期テストの特徴を踏まえると、効率のよい勉強法がわかります。
まずは以下の3点を実践してみましょう。
テスト範囲表を熟読する
定期テストは学校の先生が作るため、出題範囲や形式に特有のクセが出やすいもの。
そのヒントが載っているのが、テスト範囲表です。範囲表は、以下の点に注目して詳しく読みましょう。
- 「教科書やワークからそのまま出題する」という表記があるか
- 重点的に出題する範囲が書いてあるか(「〇〇から□点分出題」など)
- 単語や文章で丸暗記する範囲があるか
教科書・ワークから出る場合は優先して勉強する
親切にも、「教科書(学校ワーク)から〇点分出題する」と教えてくれる場合があります。
そういう場合は、出題される範囲を最優先で、繰り返勉強しましょう。
全く同じ問題なら、多少わからなくても、繰り返して無理やり覚えることもできますよ。
教科書やワークから問題が出る場合は、
- 出題範囲になる問題を繰り返す
- 理解を補足するため、同じ範囲の他の問題集を解く
という順番で勉強しましょう。
この順番が逆になると、テストに出にくい問題を先に解くことに。効率がよいとは言えません。
確実に出題される問題がわかっているなら、それを先にやらないのはもったいないです。
重要な範囲から先に勉強する
「〇点分出します」という範囲を完璧にすれば、その分の得点は、確実に取れます。
これを無視してテスト範囲の最初から勉強するのは、出るか出ないかわからないところから勉強し始めることに。効率がよいとは言えません。
数学や英語などは、順番に勉強しないと理解できないことはあります。
しかし、そういう範囲でない限りは、出やすい範囲から勉強すべきです。
順番にとらわれない柔軟な発想が必要ってことね。
丸暗記で得点できる範囲を確実に押さえる
定期テストは、単語や文章の丸暗記で正解できるケースもあるのが特徴。
丸暗記は、覚えてしまえば、ほぼ確実に得点できるため、特に優先して取り組みたい範囲です。
丸暗記で対応できるものには、以下のようなものがあります。
- 国語
- 漢字、古典の文章、漢詩など
- 数学
- 証明条件など
- 社会
- 県庁所在地、特産物のランキング、憲法条文など
- 理科
- 植物、人体の各部分の名称(図解付き)、原子記号など
- 英語
- 主格や所有格など(I my me など)、不規則動詞など
これらの範囲は、やる気と根性さえあれば、勉強が苦手な子でも正解できます。
丸暗記だけが勉強ではありませんが、苦手なお子さんが取り組むには最適の範囲ですよ。
テストを作る先生から情報を得る
どの先生がテストを作成するかは、事前にわかる場合が多いです。
過去にその先生が作ったテストを眺めて、出題パターンを見てみるのもいいでしょう。
また、その先生が授業中などに、「ここがテストに出やすい」と発言するケースもあります。
問題を作る先生が「テストに出やすい」と発言した内容は、ほぼ必ず出題されるはず。重点的に勉強しましょう。
作成者の先生を把握して、その発言に注目するのが大切なんですね。
学習計画を立てる
テスト当日までの勉強計画を立てることも大切です。この時注意したいのは、以下の点。
- ノートまとめや提出物を終わらせるだけの計画にはしない
- 出題範囲を2回(苦手な部分は3回)繰り返す計画を立てる
自分なりに勉強しているのに点数が取れないのは、「わかったつもり」勉強になっているケースが多いです。
それを防ぐためには、「何回も問題を解く」という勉強が必ず必要。範囲を最低2回は繰り返し勉強する計画を立てましょう。
全範囲を3回繰り返すのが難しいなら、2回繰り返して、間違えた問題だけは3回繰り返すのも効果的。
テスト計画に余裕を持たせ、テスト直前に間違えた問題を総復習する時間をとりましょう。
それでも点数が取れない!お子さんの対処法
ここまで紹介した内容を実践すれば、効率のよい勉強ができます。
ただし、それでも自信がない場合は、さらに以下の点を意識してください。
間に合わないなら1週間前倒す
勉強内容を増やすと、テスト前期間では終わらないかもしれません。
その場合は、テスト前期間のさらに1週間前からスタートするつもりでスケジュールを立てましょう。
部活が忙しく、時間がとりにくいかもしれませんが、ある程度まとまった勉強ができるはずです。
テスト範囲表がる前ですが、前回のテスト範囲の続きを勉強しておけば問題ありません。
どれくらいの勉強時間が必要?
普段は全く勉強してないと、やはりテスト前の勉強量が多くなります。
できるだけ、テスト前以外でも勉強時間を確保することが重要。
- 平日は30分〜1時間
- 休日は1時間〜2時間
- テスト前で部活がない時期は、部活の時間をまるまる勉強に充てる
くらいの時間を確保したいところです。
目標点によっては応用問題は捨てる
いきなり全範囲を2回3回繰り返すのが難しいなら、範囲を絞る手も。
特に、通知表が「2」以下で、平均点を目標にするなら、応用問題は捨てるのも賢い選択です。
基本問題が正解できるだけで、十分平均点は狙えます。
欲張らず、基本を確実に解けるようになるのが大事なんだね。
得意科目と苦手科目でメリハリをつける
得意科目である程度点数が取れており、5科目全体の点数を上げたい場合は、科目によって勉強量を減らすのも効果的です。
- 得意科目は問題を1回解くだけにする
- 苦手科目は最低2回繰り返し問題を解く
などのメリハリをつけてみましょう。
基本問題は1回だけ、応用問題を2~3回解くように調整するのもアリですね。
勉強する回数を減らすと、得意教科の点数が落ちる可能性も考えましょう。
その場合は、勉強の量を元に戻すなどの調整が必要です。
テスト期間外の勉強を充実させる
「テスト前にあれもこれも」と考えると、期間の前倒しや、量の調整だけでは対応できないかもしれません。
その場合は、テスト期間以外の勉強の量・質を上げる方法も。
- 英単語や漢字を覚える
- 基本問題を解く勉強
など、毎日の勉強に簡単なメニューを増やすことで、テスト前勉強の負担を減らしましょう。
塾や家庭教師などで、分かりやすく教えてもらうことで、理解度を高めるのも効果的。
- オール3よりも上の成績なら、ハイレベルな内容も教えてくれる集団塾
- オール3以下なら、自分の理解度に合わせて教えてくれる家庭教師
のように、自分にあった学習対策を始めれば、効率的に勉強できます。
自力で勉強ができない場合は教えてもらう
苦手科目・基礎基本(前の学年の内容)が理解できてない科目は、自力で勉強するのが難しいことも。
学校の授業を聞いても分からず、基本問題も理解できないなら、さかのぼって勉強する必要があります。
しかし、自分ではどこにさかのぼればいいかすら分からない事もあるでしょう。
その場合は、自力で頑張るよりも、教えてもらった方がはるかに効率的です。
わからないところを自力で勉強しても、時間がかかるし、心が折れてしまいそうね。
塾は過去の復習はできないので、マンツーマンの家庭教師が適切です。
裏技・定期テストの過去問を入手する
あまりオススメできる方法ではありませんが、出題する先生の過去問を入手できれば、かなり精度の高い予想問題になります。
- 塾で配布しているものを受け取る(過去の塾生から回収しています)
- 部活の先輩からもらう
などの方法で入手できることも。
塾のなかには、積極的に過去問を配るところもありますね。
実際、過去問と同じ問題、似た問題が出されることが多く、過去問を繰り返して、楽に点を取れるケースも少なくありません。
この方法だと、単元内容を理解せずに高得点が取れてしまうこともあります。
その場合、入試や学力テストのときに苦労します。
常に過去問を入手できるとも限らず、本来のテスト勉強ができておかないと、いざという時に点数が取れません。
病気や障害が疑わしい場合は診察を
勉強が苦手なお子さんのなかには、学習障害などの診断がされるケースもあります。
例えばこちらのサイト(LITALIKO発達障害)では、学習障害の特徴例が紹介されています。
勉強の方法を工夫しても、いっこうに上手くいかない場合は、一度診察を受けてみるとよいでしょう。
小児科や児童精神科、小児神経科で診てもらえますよ。
なお、発達障害・学習診断を受診する方法や流れは、以下のサイトで詳しく説明されています。
学習障害などの診断を受けた場合は、病院からお子さんに合った学び方のアドバイスをくれます。その方法を実践しましょう。
「家庭教師ファースト」など、発達障害のサポートにも対応できる家庭教師もあるみたいね。
定期テストに合わせた効率的な勉強を
定期テストで点数を取るためには、以下の点が重要。
- テスト範囲や作成者などの情報収集
- 問題を何回も繰り返し解く勉強をする
- 繰り返し解くテスト勉強の計画を立てる
勉強が得意で要領の良いお子さんなら、ここまでのポイントを押さえれば、点数が取れる効率的な勉強ができます。
一方で、勉強が苦手なお子さんの場合は、「具体的にどうすればいいか分からない」となる可能性もあります。
中学生だと言うことも聞かないので、親が管理するのも難しいね。
そういう場合は、家庭教師を頼れば、基礎から教わりつつ、効率のいい勉強プランを考えてくれます。
「成績を上げたいけど、自力では無理かも・・」と不安なら、家庭教師を検討してみましょう。