「こんなひどい点数、今まででとったことない!!」
中学・高校になると定期テストが難しくなります。今まではありえないヒドい点数をとるお子さんも。
自信をなくし、落ち込むことも少なくありません。
親としても「このまま成績が下がったらどうしよう」と不安です。
対策をとらないと、また同じ点数を繰り返す危険もあります。
そこでこの記事では、以下についてまとめました。
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
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ひどい点数を繰り返さないためには、テスト前や普段の勉強を改善することが重要。
この記事を読むと、次のテストで点数を挽回する方法が分かります。
親に怒られないコツや、逆に親御さんがやるべきことも教えますよ。
目次
なぜひどい点数になった?反省したいポイント
まずは、低い点数を取った原因を振り返りましょう。以下に当てはまるものがないか確認してください。
勉強量は十分だったか
勉強量が足りないと、点数は取れません。勉強量が十分だったかを振り返るには、
- 計画していたテスト勉強をすべて実施できたか
- 計画の勉強メニューが不足していなかったか
の順に振り返るとよいでしょう。
計画していた勉強ができなかった場合は、勉強に取り組む期間を早めたり、勉強時間を長くする必要があります。
計画通りに勉強しても点数が悪かったなら、計画自体が悪かった(勉強量か内容に問題があった)と考えましょう。
不正解の理由はなにか
不正解だった問題の原因を確認しましょう。バツがつく原因は、おもに2つ。
- そもそも理解してなかった
- テスト前の勉強が間に合わず、そもそも理解できてなかったパターン。
- 分かったつもりだったのに間違っていた
- ぞくに言う「うっかりミス」にあたるものです。
理解していない問題が多い場合
理解してない問題が多い場合は、以下の2点を反省します。
- 分からないところをそのままにしてなかったか
- 勉強時間が足りてなかったか
勉強時間を増やし、分からないところをやり直す勉強をしましょう。
うっかりミスが多い場合
「分かったつもり」になっていたり、問題を解く回数が少ないと、うっかりミスが起こります。
うっかりミスが多い場合は、以下の2点を反省します。
- 勉強計画をこなして満足してなかったか(きちんと理解していたか)
- 問題を解く回数が足りていたか(基本は2回、間違える問題は3回)
自力でスラスラ解けないと、本番で正解できませんよ。
定期テストの点数が悪いと将来はどうなる・・?
勉強の量や質が足りてないと、定期テストで点数は取れません。
この状態が続くと、将来はどうなるかを知っておきましょう。
学生生活はやり直しがききません。取り返しのつかないことになる危険もあります。
通知表の成績が下がり、進路の選択肢が狭くなる
定期テストの結果は、通知表の評価に大きく影響します。
私自身が家庭教師として、多くの生徒を見てきた経験からすると、だいたい以下のようにまとめられます。
評価 | 定期テスト | 授業態度・提出物 |
1 | 30点以下 | 悪い・先生から注意されるレベル |
2 | 平均点以下 | 悪い・先生から注意されるレベル |
3 | 平均点程度 | 普通・注意も褒められもしない |
4 | 80点以上 | 良い・先生から褒められるレベル |
5 | 90点以上 | 良い・先生から褒められるレベル |
テストが平均点以下だと、「2」や「1」がつく危険があるんだね。
通知表がオール2程度だと、その地域の最底辺の高校くらいしか進路がありません。
このような高校は、荒れている生徒が多く、非行や暴行の被害に遭う危険も高くなります。
苦手意識とつまづきが生まれる
今まで取ったことのない点数を取ると、苦手意識が生まれ、他の単元より理解度が低くなります。
特に数学や英語は、以前の内容からレベルアップするもの。つまづきを克服しないと、今後の内容も理解できません。
今後の単元も苦手になる危険がありますね。
自信がなくなり、心が折れる
ひどい点数にショックを受け、自信を失うと、モチベ―ションも下がります。
今後の勉強も理解できず、また低い点数になる危険が。
このループが続くと、「どうせ自分が頑張ってもダメなんだ」と心が折れます。
そして、「頑張ってもダメだから、最初からやらない方がいい」という思考に支配され、自力で勉強する気力が湧きません。
こうなると、親がいくら言っても聞かなさそうね。
ひどい点数を繰り返さないための対処法
原因が分かれば、今後の対策も見えてきます。
以下のうち、当てはまる対処法を実践してください。
勉強習慣をつける
基本的なことですが、テスト前期間以外の勉強も重要です。
- 日ごろから勉強すれば、テスト前期間の負担を減らせる
- 日ごろから勉強してないと、テスト勉強のときに頭を切り替えにくい
以上の理由から、テストが近くなくても毎日勉強する習慣をつけましょう。
部活などで忙しくても、せめて30分は確保したいところですね。
問題を解く回数を増やす
うっかりミスや、わかっていたはずなのに間違えた場合は、問題を解く回数が足りてません。
- ノートまとめの勉強ばかりしていた
- ワーク提出の勉強で精一杯になっていた
- テスト範囲の問題を1回しか解いていない
などの場合、学習時間を増やし、テスト範囲を2回(できれば3回)繰り返しましょう。
基礎基本から復習する
今の内容を理解するために、基礎基本の復習が必要なケースも。場合によっては、いちど前学年にさかのぼりましょう。
具体的には、以下の2つの方法があります。
- 基礎から勉強できる市販の教材(「中1数学をひとつひとつわかりやすく。」など)を使う
- 家庭教師を頼み、自分のペースに合わせて教えてもらう
毎日の勉強を効率化する
毎日ある程度の勉強をしているのに成績が悪いなら、勉強の質を上げる必要があります。
問題を解く回数を増やしても上手くいかない場合、以下の方法を検討しましょう。
- オール4以上のお子さん
- 効率的に勉強できるタブレッド学習(スタサプなど)
- オール3以下のお子さん
- 家庭教師を依頼して、毎日の勉強メニューを考えてもらう
>>初心者でも失敗しない家庭教師の選び方
習い事や部活動が忙しすぎて、物理的に時間が割けないケースもあるでしょう。
その道のプロを目指していない限り、勉強を優先すべきかもしれません。
習い事などを減らしたり辞めることも一つの選択肢になります。
不明点が解決できる体制を作る
分からないところがそのままでは、テストの点数も取れません。不明点は質問して解決できるようにしましょう。
- ひんぱんに学校の先生に聞きに行く(聞きに行けるタイミングを見つける)
- 塾に通い、授業を聞いたり、個別に質問する
- 家庭教師を頼み、分からないところを教えてもらう
などの対策をとり、分からないところをそのままにしないことが大切です。
家庭教師なら効率の良い勉強ができる
ひどい点数を取り返したいなら、学習アプリ・集団塾よりも家庭教師がオススメ。
- 基礎基本から教えてもらえる
- 学校や塾の先生に自分から聞きに行く必要がない
- 自分にあった勉強メニューを考えてくれる
特に、家庭学習をプロの視点で考えてくれるのがメリット。お子さんは勉強だけに集中できるので、効率がいいです。
親から怒られるのは嫌!どうやって回避する?
いつもよりひどい点数をとったときに気になるのは、親の反応。
ガミガミ言われると腹が立つし、おこづかいダウンなどの罰を受けるかもしれませんね。
そんな親の叱りを回避したい場合は、以下の方法を試しましょう。
「今回のテストはヤバいかもしれない」と伝えておく
ひどい点数を取った場合は、すぐには答案を見せず、まずは「今回のテストはかなりヤバかった」と伝え、心の準備をしてもらいましょう。
- 平均点がいつもより低いらしい
- 友達や他のクラスでも点数が悪い子がいたらしい
などの事実があれば、それを伝えておくのも良いです。
もちろんウソはダメです!あくまで事実の範囲で伝えてください。
ウソをつかれると、今後の発言も信じられなくなるわよ。
点数が悪かった原因を自分なりに伝える
点数が悪かった原因を自分なりに伝えることも大切。
- うっかりミスが多かった
- 分かってたつもりだったのに、理解度が浅かった
- 勉強時間が足りなかった
など、理由を自分なりに考え、自ら報告しましょう。点数の悪さを重く受け止めていることが伝わります。
今後どうするかを伝え、実践する
点数が悪かった原因を踏まえて、今後の勉強はどうするのか、どの部分を変えるのかを具体的に伝えます。
- 毎日の勉強時間を増やす
- テスト前期間の勉強量や時間を増やす
- 勉強内容を変える(問題を解く回数を増やすなど)
- 分からないところは学校の先生に聞きに行く
など、改善点を伝え、実践しましょう。
その様子を見せれば、親御さんも納得してもらえるもの。怒られる可能性は少なくなります。
家庭教師や塾が必要なら、同時にお願いしてみる手もありますよ。
言ったからには行動を!
一番大切なことは、「やる」と言ったことをきちんと実践すること。
口だけでその場をやりすごせても、行動が伴わないと、あとから余計に怒られ、信用を失います。
どのみち、ひどい点数を取らないためには勉強が必要。やると宣言したことはコツコツ取り組みましょう。
ひどい点数を取ってしまったときに親がやるべきこと
ひどい点数を取ってしまったときに動揺するのは、親も同じです。
親としてどうしたらいいか分からない場合は、まず以下の5点を意識しましょう。
説教や否定をしない
ひどい点数をとってしまい一番落ち込んでいるのは、お子さん自身のはずです。
いっけんヘラヘラしていても、強がっているだけのことも。
このとき、責めるように叱るのは止めましょう。
- 「だからお前はダメなんだ!そもそもテスト前に~」(過去のことを持ち出して説教開始)
- 「どうしてこんな点数なんだ!」(責め立てるように理由をただす)
このような発言は、お子さんのプライドを深く傷つけ、立ち直るメンタルを奪います。
冷静に原因を考えさせる
大切なのは再発防止。なぜ点数が下がったのかを、冷静に考えさせることが大切です。
できればお子さん自身に考えてほしいですが、それが難しいなら、親がヒントをあげましょう。
この記事で紹介されてる内容が参考になりそうね。
原因が分かったら、改善策を決めて、実践してもらいましょう。
点数が取れない原因や、家庭学習が親子間では分からない場合は、家庭教師を頼るのがおすすめ。
マンツーマンで対応できるので、テスト分析や勉強方法ど、細かいところまで対応してもらえます。
勉強しやすい環境を整える
家庭環境がお子さんの勉強を邪魔していることもあります。以下の2点は、親の手によって改善させる必要があります。
家庭内で勉強に集中できるか
お子さんが集中できる勉強部屋や机・文具がない場合は、なんとかその環境を作ってあげてください。
リビングしか勉強場所がなく、テレビや兄弟が騒がしい場合も、勉強に集中できません。
決まった時間は静かにするなど、勉強しやすい環境を提供してあげてください。
分からないところを解決できる環境か
分からないところがあるとき、教えてもらう環境があるかという点も重要。
不明点が少ない場合は、学校の先生に聞けば十分です。そうでないなら塾や家庭教師などの対策が必要です。
- オール3よりも上の成績なら、ハイレベルな内容も教えてくれる集団塾
- オール3よりも下の成績なら、基礎基本から教えてくれる家庭教師
など、お子さんのレベルに合わせて選びましょう。
親御さんも勉強する姿勢を見せる
「子どもは親の言うことは聞かないが、やることは真似をする」と言われます。
親が中・高の内容を勉強する必要はありませんが、何かの分野を学ぶ様子を見せることも効果的。
その様子にお子さんも感化され、勉強に取り組みやすくなります。
「私も頑張るからあなたも頑張れ」と励ましやすくなるね。
ショックを受けた時が改善のチャンス
定期テストでひどい点数を取ると、ショックを受けてしまうもの。
このとき大切なのは、正解できなかった原因を見つけ、今後の勉強を改善することです。
ひどい点数を取ったショックは、意識を変えるチャンスでもあります。
自分の勉強量や効率が悪くないかを見直し、改善しましょう。