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高校受験勉強、いつから間に合う?【悩むくらいなら即始めよう】

「高校受験の勉強は、いつから始めるのがベストなの?」

一般的には、中3の夏休みから取り組むお子さんが多いです。ですが、その前から意識したり、夏休み後に始めるケースもあり、人それぞれ。

  • いつからどう勉強すればいいのか
  • 今からでもまだ間に合うのか

と悩む受験生や親御さんは少なくありません。

達人

結果によって高校が変わるので、人生の一大イベントと感じますよね。

悩むお母さん

そのぶん、不安も大きいです・・

そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。

オンライン家庭教師の達人(達人)

この記事を書いた人

10年に渡る家庭教師派遣会社の勤務で、以下の仕事を担当。

  • 100名以上のプロ家庭教師指導
  • 1000件以上の家庭教師契約
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高校受験対策のスタートは、早ければ早いに越したことはありません

遅くとも中3の夏休みに入る前には本腰を入れたいところ。

もし出遅れても、お子さんの努力次第でやりようはあります。「まだ間に合う?」と悩むくらいなら、すぐに始めましょう。

この記事を読むと、時期別の受験勉強法や、出遅れてしまった場合の対策が分かります。

時期別・おすすめの高校受験対策勉強プラン

高校受験時期別対策方法

高校受験を意識するのは、早ければ早いほどよいもの。本格化するのは中3の夏ですが、それ以前にもできることはあります。

それぞれの時期にどのような対策をすべきか、理想的なスケジュールを紹介します。

時期特徴やるべき対策
中1・中2通知表の成績が入試に関係することがある定期テストなどに力を入れ、通知表の成績を上げる
中3春早い家庭だと本格的に入試を意識する定期テストを最優先し、余裕があれば中1・中2の復習を始める
中3夏休み部活を引退し、本格的な受験対策勉強の雰囲気になる中1・2の復習と中3夏休み明け内容の予習
中3秋(9~11月)定期テスト・実力テストが目白押し定期テストを優先して勉強し、実力テストの出題傾向にも慣れておく
中3冬(12月以降)志望校が決定入試対策に絞った勉強

中1・中2は定期テストを確実に

この時期は、まず定期テストで高得点を取ることを目標にしましょう。

この時期につまづきを放置すると、受験勉強時の負担が大きくなります

つまづきを放置しないためには、定期テストで間違えた問題の復習が大切。

達人

テストが終わったら気が抜けて、復習をしない生徒が多いので注意です。

また、部活に精を出すのも悪くありません。部活を頑張ることで体力的、精神的にも成長しやすく、中3の受験期を乗り切る力がつきます。

通知表が入試に関わる時期も調べよう

いつの通知表から入試に関わるかは、都道府県によって異なります。例えば、各県ごとに以下のような違いが。

  • 千葉県 中1の通知表から
  • 神奈川県 中2の通知表から
  • 静岡県 中3の通知表のみ

そのため、中1の通知表から入試に関わる場合は、授業態度、提出物を完璧にして、通知表の成績を上げておくことで、受験の時に有利になります。

>>通知表の仕組みと評価を上げる方法

中3の春は定期テスト対策&総復習を

受験勉強が本格化するのは中3の部活引退後、夏休みから

できるならば春の段階から、少しずつでも動き出すのが望ましいです。

高校受験用の市販のテキストを購入し、中1、2の基本問題から復習を始めておけば、夏以降が楽になります。

ただし、最も重要なのは定期テストです。

中3の通知表の結果は、入試に直結する重要な要素

通年の定期テストの結果が反映されるため、この時期の定期テストで成功すると、大きな貯金ができます

納得するお母さん

今のうちに成果を残せば、あとあと有利になりそうね。

中3の夏休みは全力で復習と予習

部活動が終わり、夏休みを迎えると、一気に高校受験ムードに。

多くのお子さんが高校受験を意識し始め、勉強に取り組むでしょう。

この時期にやるべきことは、まずは中1・2の復習です。

受験用のテキストを購入し、中1、2の基本問題から復習を開始しましょう。

達人

同じ問題集を2回、3回と繰り返せば、理解が深まります。

>>効果的な高校受験対策勉強のポイント

また、可能なら夏休み以降の単元の予習もしておきたいところ。

9月~11月は定期テストと実力テストが目白押し状態で、勉強内容がかなり多くなります。

今のうちに定期テスト対策を始めておけば、余裕をもって臨めます

自力で予習するのは、効率がよくありません。塾か家庭教師を始めるのが理想。

ほとんどの塾では、昼間に中1・2の復習、夜に中3内容の予習という授業カリキュラムを組んでいます。

家庭教師も、希望すれば中3の予習の指導をしてくれます

中3の秋はひたすらテスト勉強

夏休み明けの9月~11月は、定期テストと実力テストが受験生を待ち構えています。

ひと月に2つのテストがあることはザラ。「テストが終わったらまたテスト勉強・・」という状態が続きます。

困るお父さん

スケジュール面では、一番キツイかもしれないね。

この時期に優先したいのは、定期テストのほう。

ほとんどの地域では、定期テストによって通知表の成績が決まり、それが入試に関わります。

実力テストは、直接入試には関わりません

達人

実力テストは、12月の三者面談の参考資料にされますが、入試の点数には関係ありません。

まずは定期テストの勉強を優先させ、余裕があれば、中1・2の範囲を学習しましょう。

実力テストでは、復習などを通じて、入試の問題形式に慣れることが大切。

基礎を身に着けたうえで、入試の出題形式の問題を繰り返せば、安定して点数が取れるようになります。

中3冬・直前期は出題形式に慣れる

12月になると、三者面談で志望校を決めます。残る重要なテストは入試だけなので、入試の過去問や予想問題を解きましょう。

トップ校を狙わない限りは、満点を狙う必要はありません。応用問題は捨て、合格点を稼ぐための問題を、確実に正解できるようになりましょう。

また、緊張によるうっかりミスを防ぐために、以下の取り組みもおすすめです。

  1. 見直しする余裕を作るために、何回も繰り返して解く時間を早くする
  2. 本番と同じ時間帯で、時間を計って予想問題や過去問を解いてみる
  3. 予想問題(過去問)で、「〇点以上なら自分へのご褒美をあげる」などの条件をつけ、自分にプレッシャーをかける

受験までのスケジュールをまとめよう

高校受験時期別主なイベント

受験に向けて何から手を付けたらいいか分からない人は、まず入試までの大まかなスケジュール・やるべきことをまとめてみましょう。

以下のポイントを整理してください。

中3夏休み
志望校を決める。必要な内申点や入試本番の点数が決まり、テストの目標点が決まる

中1、2の総復習を始める。
中3夏休み明け〜11月
定期テスト・学力テストの日程を書き出す。

定期テストが終わるまでは、定期テストを優先するのがおすすめ。
12月
三者面談で志望校を確定させる。入試形式の問題に慣れる勉強がメインになる。
1月~3月
入試日程を確認。多くの地域では、私立高校は2月、公立高校は3月

入試までのスケジュール図解

以上の点をまとめることで、

  • 目標点数(通知表、入試当日点)
  • いつにどのような勉強をするべきか

のイメージが湧きます。それをもとに、具体的な勉強内容を考えるとよいでしょう。

高校入試対策勉強のコツ

高校入試で点数を伸ばす方法

時期ごとのイベントやスケジュールが分かれば、やるべき勉強が分かってきます。

さらに具体的なコツも紹介します。

入試対策問題集を2回3回と繰り返す

中1、2内容の復習は、教科書や学校のワークよりも、市販の入試対策問題集のほうが効率的です。

達人

塾などであっせんされる、1冊2,300円程度の問題集もオススメですよ。

また、同じ問題集を何回も繰り返すことで、理解が深まるもの

分からない問題は、学校や塾・家庭教師の先生などに質問したいところです。

ノートまとめ勉強は相性が悪い

入試問題は、定期テストとは出題形式が違います。出題傾向にそった問題を繰り返す勉強が重要。

中学生の勉強方法のひとつに、「ノートまとめ」がありますが、五科目3年間分をまとめるのは、かなりの時間がかかります

考えるお母さん

入試ではもちろんノート提出はないので、ノートまとめのメリットも少ないのよね。

特に、数学や英語・国語は問題演習が重要なのでオススメできません。

社会や理科は、内容を整理するという点では効果的なことも。

その場合でも、教科書をいちからまとめなおすのではなく、入試対策の参考書内容をまとめるほうが効率的です。

模試や実力テストは終わったあとが重要

この時期になると実力テストや模試が増えます。これらのテストは、受け終わった後が重要

  1. うっかりミスなど、「分かってるつもりなのに間違えた問題」は、自力で正解できるように復習する
  2. 分からなかった問題は、易しいものから勉強していく

という順番で見直しをし、①は次回は正解し、②を減らしていきましょう。

達人

満点を取る必要がないなら、応用問題を捨てることも必要ですよ。

中3夏〜秋では、過去の復習が終わり切らないため、実力テストでの高得点は簡単ではありません。

この時期に点数が取れなくても、必要な勉強が追い付けば、秋から冬にかけて点数が伸びます

結果が悪くても諦めず、「弱点が分かって良かった」くらいにポジティブに考えましょう。

得意科目と苦手科目で目標点を変える

入試の成績は、5科目の合計点で判断します。苦手科目があっても、他でカバーできれば問題ありません

苦手科目の克服が難しいなら、他の科目で得点する戦略も有効です。

理解するお父さん

苦手科目を無理やり伸ばすよりも、得意を伸ばす方が効率が良さそうですね。

もう手遅れ?出遅れた場合の巻き返し方

受験勉強出遅れた場合の対処法

順調に受験勉強に臨めるお子さんばかりではありません。色々な事情から出遅れるケースもあるでしょう。

代表的なパターンとその対処法を紹介します。

中3の夏を迎えましたが、今まで全然勉強しませんでした

このようなタイプのお子さんは意外と多いもの。

勉強から目を背けてきたものの、周りが受験モードになることで火がつくパターンです。

このタイプは、夏休み中にどれだけ頑張れるかが勝負。この期間にガッツリ勉強すれば、遅れの取り戻しも不可能ではありません。

ただし、これまでサボっていたお子さんが、自力で効率的に勉強するのは難しいもの。塾や家庭教師などのプロの力に頼った方が確実です。

達人

集団塾は、中3夏休みから受験対策のカリキュラムを組んでいるので、この時期に始めれば十分間に合いますよ。

学習対策は、お子さんのレベルに合った方法を選びましょう。

  • 偏差値50以上の進学校を狙うなら進学塾
  • 偏差値50以下、実業系の高校を狙うなら家庭教師

自分に合わない対策だと、成果が出にくくなります。

中3の夏休み、あまり勉強できませんでした

強豪の運動部や吹奏楽部などでは、夏休みも忙しいケースも。夏休み期間を勉強に充てられないこともあるでしょう。

この場合は、過去の復習が不十分になり、受験勉強が大変になります。

夏休み明けの9月~11月は、定期テストや実力テストが目白押し。ゆっくり復習できる余裕がありません

この場合、方針は二つに分かれます。

  • 志望校の合格圏内に近い場合は、まずは定期テストを優先する
  • 合格圏内から遠い場合は、マンツーマンで効率よく教えてもらう

合格圏内に近いなら定期テスト優先

実力テストの点数は、直接合否には無関係ですが、定期テストの結果は内申点に影響します

そのため、まずは定期テストを優先し、余裕があれば基礎から勉強してください。

定期テストが終わり次第、全力で実力テスト対策勉強を始め、入試本番の点数を伸ばしましょう。

合格圏内から遠いなら、プロの力を借りるべき

合格圏内から遠い場合は、自力で間に合わせるのはギャンブル

よほど自信がない限りは、受験指導に詳しい人の力を借りるべきです。

集団塾の場合、夏休みの講習ありきで受験勉強プランが作られることが多いです。この時期からの利用はあまりオススメできません。

マンツーマンで教われる家庭教師に、受験までの勉強プランも含めて相談しましょう。

達人

経験が少ない学生教師よりも、受験生の合格実績があるプロ教師がオススメです。

>>初心者でも失敗しない家庭教師会社選びのポイント

中3の冬休みに入りました、今からでも間に合いますか?

多くの学校では、冬休み前の三者面談で志望校を決めます。このタイミングで、お子さんが本気になったり、焦りだす場合も。

三者面談では、合格可能性の高い高校を選びますが、可能性の低い高校を志望するかもしれません。

いずれにせよ、この場合はかなり厳しいです。

伸ばせるのは入試の当日点しかないため、そこに賭けるしかありません。以下の2点が重要です。

空き時間をすべて勉強に充てる覚悟で

これまで勉強してきたお子さん以上の勉強量が必要です。

入試までの残り期間、できる限り多くの時間を勉強に割きましょう。

  • 平日は5時間以上
  • 休日は最低8時間

勉強するつもりで取り組まなくてはいけません。

>>逆転合格の体験談や合格を勝ち取る秘訣

合格実績のあるプロ家庭教師に依頼する

残り期間が少ないので、最大限効率の良い勉強が必要です。そのためには、受験指導のプロの力を借りるべき。

納得するお母さん

効率の悪い勉強をしているヒマないってことね。

決まったカリキュラムの集団塾ではなく、お子さんに合わせて、個別に勉強プランを考えてくれる家庭教師に依頼しましょう。

経験や合格実績の多いプロ教師に頼むのが必須です。

達人

人気教師の場合、すでにスケジュールが埋まっていることが多いです。

困るお母さん

授業スケジュールは、先生の空に合わせるしかなさそうね。

>>初心者でも失敗しない家庭教師会社選びのポイント

早いに越したことはないが、出遅れてもやりようはある

高校受験は、早くに始めれば始めるほど有利ですが、出遅れてもやりようはあります

だいたい以下のようにまとめられます。

  • 中3夏休みよりも前に始められれば有利
  • 夏休みからでも本気で取り組めば大丈夫
  • 夏休み後から始める場合は、自力でやるよりプロを頼った方がいい
  • 冬休みから本気を出すなら、相当な覚悟をしたうえでプロを頼るべき
理解するお父さん

悩むくらいなら、すぐに始めた方がよさそうだね。

こちらの記事では、高校受験を乗り切るために必要な情報をまとめています。

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