高校受験を控え、「成績が伸びない」と悩む中学生は少なくありません。
勉強してもテストの点数が変わらず、「今の勉強で本当にいいのか?」「合格できるのか?」と不安を抱えがち。
不安のあまり、勉強が手につかなくるお子さんもいるみたいね。
高校受験は、結果によって進学先が変わるため、人生の一大イベントとでも言っていいでしょう。
経験したことのないプレッシャーに苦しむお子さんもいます。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
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高校入試の勉強は、出題範囲が広く、応用問題も多いため、簡単には成績を伸びません。
しかし、基礎を固め、出題形式に慣れる訓練をすれば、成績は上がるもの。
この記事を読めば、高校受験で成績を伸ばすためにやるべきことが分かります。
高校入試に悩む親子の助けになるでしょう。
目次
実力テスト・模試で点数が伸びない理由
![高校入試点数取れない理由](https://i0.wp.com/o-t-master.com/wp-content/uploads/2022/05/高校受験点数伸びない要約.png?resize=767%2C436&ssl=1)
入試対策である実力テストや模試は、いくつかの点で定期テストとは違います。
以下の特徴から、点数を伸ばすことは簡単ではありません。
範囲が広い
高校入試の範囲は、中学3年間の学習すべて。実力テストや模試の範囲も、かなりの広範囲になることが多いです。
これは、1週間の勉強でカバーできる範囲ではありません。
定期テストとは違い、数か月かけないと点数は伸びませんよ。
応用問題が多い
入試問題は、地域トップ校を目指す生徒が解くことも想定しています。
そのため、応用問題も多く出題。定期テストでは見ないタイプの問題も出題されます。
定期テストと同じ勉強方法だと通用しなさそうだね・・
様々なテストで忙しい
受験勉強が本格化する中3の夏以降の時期は、テストが目白押しです。
都道府県や中学校によって違いますが、だいたい以下のようなスケジュールに。
9月 | 定期テスト① 学力テスト① |
10月 | 学力テスト② |
11月 | 定期テスト② 学力テスト③ |
1月 | 定期テスト③ |
2月 | 私立入試 |
3月 | 公立入試 |
定期テストで通知表(内申点)が決まり、学力テストの結果を仮想の入試結果と見立てて、12月~1月に志望校を決めます。
特に9月~11月にテストが詰まってるのね。
この時期は、
- 中3範囲の内容が出る定期テスト
- それ以前の範囲が出る学力テスト
2種類の勉強が必要になります。
そのため、十分に勉強ができないまま、テストを受けるケースが少なくありません。
高校受験対策で成績を伸ばす方法
![高校入試で点数を伸ばす方法](https://i0.wp.com/o-t-master.com/wp-content/uploads/2022/05/高校受験点数伸びない記事中②.jpg?resize=768%2C430&ssl=1)
簡単にはいかない受験勉強ですが、成績を伸ばす方法はもちろんあります。
以下のポイントを押さえて、コツコツ取り組みましょう。
まず基礎固めから始める
入試は応用問題が多いですが、まずは基礎基本から勉強しなおすことが大切。
市販の入試問題集を購入し、基本レベルの問題をすらすら解けるまで何回も繰り返しましょう。
分からないところは、学校・塾・家庭教師の先生に聞くのが効率的ですよ。
出題傾向に慣れる
基本内容が解けるようになったら、入試の出題傾向に慣れることが重要です。
そのためには、実力テストの過去問などを解きましょう。
基礎ができたうえで過去問を解けば、だんだんと慣れていきます。
このとき、同じ問題を2回3回と繰り返すことが重要。繰り返すことで、理解が深まります。
色々な問題集に手を出すよりも、1冊を何回も繰り返す方が効果的です。
応用問題の解き方や、裏ワザを知りたい場合はプロに頼ろう
応用問題を自力では勉強できないなら、塾や家庭教師などのプロを頼るのが効率的。
塾や家庭教師の先生だと、わかりやすく教われるだけでなく、入試問題を効率的に解く裏ワザも教えてくれます。自力でやるよりも効率的に理解できるでしょう。
- 塾ならば、昔から続いている、地元の高校の合格実績があるところ
- 家庭教師ならば、学生教師ではなく、志望校の合格実績があるプロ教師
を選ぶのがおすすめです。
できない問題の原因をはっきりさせる
ある程度勉強を進めたら、受けた実力テストや模試で正解できなかった問題の「原因」を確認しましょう。
以下の2つに分け、それぞれに合わせた対処を取ることが大切です。
- ①分かっていたはずなのに正解できなかった
- 理解度が不足しています。その単元をもう一度勉強しなおしましょう。
もう一度解きなおし、確実に正解できるまで繰り返すことが重要です。 - ②分かっていないために正解できなかった
- その単元の勉強ができていないことが原因。その範囲を学習するスケジュールを立てましょう。
まずは基本から勉強し、応用問題が分からないようなら、先生などに教えてもらいます。
この作業を繰り返し、「分かるはずの問題」を確実に正解できるようにして、「分からない問題」を減らしましょう。
「捨てる問題」も選び始めよう
入試問題のなかには、オール5クラスの生徒がチャレンジする難問もあります。
平均レベルの高校を狙うなら、そのような問題を解く必要はありません。
自分の志望校と、合格に必要な点数を調べ、正解する必要のない問題は捨てましょう。それによって効率よく成績を伸ばせます。
自分の努力や成長を実感できるようにする
入試対策の勉強は、成果がでるまでに時間がかかります。
数か月はかかることがザラで、半年かかることもありますよ。
そんなに長いスパンでの勉強だと、心が折れてしまいそうだね。
そのため、自分自身の成長が実感できる工夫も大切です。
- 勉強メニューを書き出し、終わったら線を引いていく
- 1冊の問題集を繰り返し、周回数を問題集に書き込む
- 以前のテストと、最近解いたテストを見比べ、同じ種類の問題の正答率を比べる
単純にテストの点数を記録するだけだと、伸びてないときにテンションが下がるもの。
取り組んだ量が目に見えるようにしたり、勉強した単元に絞って確かめることで、努力や成長を感じやすくなります。
本番で実力が出せないタイプはひたすら繰り返す
入試くらいの大きなテストになると、緊張で普段やらないミスをする可能性も。
定期テストでもうっかりミスが多いなら、同じ形式の問題を何度も解いて、体に覚えさせるのが一番です。
スポーツや吹奏楽でも、何回も繰り返して体で覚えると、本番でも同じようにできますよね。
それをテストでもできるようにするのね。
特に緊張でミスが多いお子さんは、以下のトレーニングが効果的。
- テスト時間内に、見直しする余裕を作る
- 見直しする余裕を作るために、解く時間を早くする
- 解く時間を早くするために、同じ問題を何回も繰り返す
- 本番と同じ時間帯で、時間を計って予想問題や過去問を解いてみる
- 予想問題(過去問)で、「〇点以上なら自分へのご褒美をあげる」などの条件をつけて、多少自分にプレッシャーをかける
受験に悩むお子さんに親ができること
![受験生のために親ができること](https://i0.wp.com/o-t-master.com/wp-content/uploads/2022/05/高校受験点数伸びない記事中③.png?resize=765%2C422&ssl=1)
お子さん以上に親が高校受験に不安になるケースも少なくありません。
しかし、受験をするのはお子さん自身。親御さんが直接どうこうできません。
とはいえ、親御さんができるサポートもありますよ。
自信をつけさせる
真面目で心配性なお子さんなら、親からの励ましが響くことも。
テストの結果で良いところを褒めてあげたり、普段の頑張りを認めるなどで、お子さんに自信をつけさせましょう。
反抗期だと、素直に反応されないかもしれませんが、密かに喜ぶことも多いですよ。
また、お子さんにガミガミ言わないことも重要。
親も不安からイライラする気持ちもわかりますが、親子喧嘩をしている場合ではありません。
お子さんがサボっているようなら、親が直接言うよりも、学校や塾の先生など、第三者から話してもらう方が効果的です。
環境を整える
お子さんが勉強に集中するためのサポートも重要。
- 専用の勉強部屋や勉強机を用意する
- リビングで勉強するなら、その時間はテレビをつけない
など、落ち着いて勉強する環境を整えてあげましょう。
親自身が読書や勉強する姿勢を見せると、子どもによい影響を与えられるみたいだね。
親子間で話し合い、スマホゲームをする時間を制限するのも効果的です。
勉強するときはスマホを預かり、お子さんが誘惑に負けない環境を作ってあげましょう。
体調を崩さないようにフォローする
受験に思いつめてしまうと、睡眠時間を削って勉強し続け、体調を崩してしまう危険も。
オーバーペースになっていないか様子を見て、必要なら休ませることも大切です。
- 睡眠時間が足りないと頭が働かず効率が落ちる
- 風邪をひいて寝込むと、数日間勉強できなくなる
などの情報を伝え、体を壊さないように調整してあげてください。
食べ物や服装、部屋の気温や湿度なども気に掛けるとよさそうですね。
塾なしでも高校受験は乗り切れる?
![塾に通わなくても高校受験は大丈夫?](https://i0.wp.com/o-t-master.com/wp-content/uploads/2022/05/高校受験点数伸びない記事中④.png?resize=764%2C428&ssl=1)
受験対策として、進学塾を頼る人は多いもの。
しかし、「塾にいけない」「行きたくない」という人もいるでしょう。
でも、やっぱり塾に行かないとダメかしら・・
結論から言うと、進学塾に通わずとも、高校受験を乗り切ることは可能。
正しい方法で勉強すれば、自力でも模試や入試の点数を伸ばせます。
ただし、学校の先生から反対される志望校を狙う場合は、この限りではありません。
限られた期間で大きく成績を伸ばすには、
- 効率よく点数をとるコツ
- 優先すべき勉強
など、受験に詳しいプロのノウハウが必要です。
進学校を狙うなら集団塾、実業系の高校や、平均レベル以下の高校を狙うなら家庭教師を検討しましょう。
ギリギリまで志望校は下げるべきではない
![高校受験志望校を下げるかどうか](https://i0.wp.com/o-t-master.com/wp-content/uploads/2022/05/高校受験点数伸びない記事中.png?resize=761%2C422&ssl=1)
9月~11月の実力テストや模試で点数が伸びないと、不安になり、「志望校を下げた方がいいかも」と思うかもしれません。
しかし、明確な志望校があるならば、ギリギリまで下げるべきではありません。
多くの地域では、12月の三者面談で志望校を決めます。少なくともそこまでは頑張り続けましょう。
志望校を下げると、緊張の糸が切れ、モチベーションが下がります。
「そこまで頑張らなくてもいいや」と気が抜けてしまい、残りの期間の受験勉強に身が入らなくなる危険が。
その結果、最後まで頑張り続ける子に抜かれてしまう可能性があります。
入試対策はじっくりコツコツと
高校入試の対策勉強は、定期テストとは違い、時間がかかります。
それまで体験したことのない長期スパンの勉強になるので、途中で不安になるお子さんも少なくありません。
正しい方法でコツコツ取り組めば、成果はでますよ。
どのように勉強したら不安な場合は、ここで紹介した内容を参考にしてください。
なお、受験指導が豊富なプロを頼れば、効率的な勉強のコツや、合格への勉強プランを教えてくれます。
お金がかかりますが、自力で取り組むよりも、合格の可能性は上がります。不安な場合は利用するのも良いでしょう。
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がおすすめです。