家庭教師は、使い方によって成果が変わります。
家庭教師は塾とは違い、授業のやり方をリクエストできるので、お子さんに合わせられるのが大きな魅力。
そのため、お子さんに合う授業スタイルをお願いするのが重要なんです。
でも、子どもに合う授業方法なんて、なかなか親には分からないよ。
もちろん、基本的にはプロである先生や、会社のサポートに任せるのがよいでしょう。
しかし、親も家庭教師の活用方法を知っておき、ある程度リクエストできる方が、成果が上がりやすくなります。
そこでこの記事では、以下の点をまとめました。
- 塾などに比べ、家庭教師が向いていること
- タイプ別・家庭教師活用法のコツ
- どの家庭にも共通する家庭教師の活用方法
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
10年に渡る家庭教師派遣会社の勤務で、以下の仕事を担当。
- 100名以上のプロ家庭教師指導
- 1000件以上の家庭教師契約
- オンライン家庭教師部門の立ち上げ
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私自身、お子さんへの授業や、サポートスタッフの経験を通じて、色々な家庭教師の使い方を実践してきました。
この記事を読めば、お子さんにあった家庭教師の使い方がわかり、成績アップの可能性を上げられます。
目次
塾よりも家庭教師が向いていること
まずは、塾よりも家庭教師が向いていることを知っておきましょう。
家庭教師のメリットを知っておけば、効果的な使い方が分かります。
お子さんの学力や性格に合わせて授業ができる
塾では決められたカリキュラムがあり、学校のペースに合わせて授業をするもの。
しかし、家庭教師の場合は、お子さんに合わせて授業内容を決められます。
- 分らないところをかいつまんで教える
- じっくり昔の復習をする
- 先の内容を予習する
など、色々な方法が採れます。
それだけではなく、お子さんに合わせて、じっくり復習をしたり、逆にどんどん進めることも可能。
つまり、子どもにとってベストな授業ができるということね。
実際、学校や塾が合わなくて、家庭教師を選ぶ人も多いんです。
普段の勉強のメニュー・やり方を教えてもらえる
勉強で大切なのが、毎日の継続。実際、授業がない日の勉強も成績に大きく関わります。
家庭学習での頑張りが、成績向上に影響するケースも多いです。
集団授業では、お子さんにマッチした宿題を指定することはまず不可能。
宿題の量が足りなかったり、内容が難しすぎるなどのギャップがありそうね。
家庭教師はその点、お子さんに合わせて宿題を設定できるので、無駄のない家庭学習が期待できます。
また、お子さんの性格や弱点に合わせた勉強のコツ(計算のコツや暗記のコツなど)も教えてもらえます。
自分にあった勉強方法が確立できることも、家庭教師の大きな強みでしょう。
実際、授業時間に家庭学習の確認と叱咤激励だけ行って、成績が伸びるケースもあるくらいです。
勉強を教えずに成績を伸ばすこともあるんだね!
効果的な家庭教師の使い方5パターン
家庭教師の特徴を踏まえると、効果的な授業方法として、次の5つが挙げられます。
それぞれのパターンについて、相性がいい先生(会社)や成功するコツについてもまとめました。
分からないところだけを解説
基本的にはお子さん一人で勉強を行い、家庭教師では分からないところだけを教えてもらうスタイル。
授業では、お子さんから分らないところを申告してもらい、そこを解説します。
家庭学習は、先生からアドバイスすることもありますが、基本的にお子さんが自分で考えます。
塾に通っていて、いちから教わる必要が無い場合もこのスタイルが効果的です。
こんなお子さんにピッタリ
- 自力で平均以上をとれる
- 自分で勉強する量ややり方が分かっている
- 自分で分からないところを質問できる
- プロ教師なら高レベルな内容まで教えてくれる(プロ家庭教師の名門会・オンライン家庭教師マナリンクなど)
- 授業時間以外にも質問ができるサービスがあると◎(オンラインプロ教師の【メガスタ】など)
- お子さんが先生に遠慮せず、たくさん質問する
- 「家庭教師に任せれば大丈夫」ではなく、「自分で勉強をするんだ」という気持ちをお子さんに持たせる
- 先生からも質問を促し、お子さんが質問しやすい雰囲気を作ってもらう
勉強を楽しみながら習慣づけを狙う
小学生~中学1年生など、低学年のお子さんに多い要望が、「勉強する習慣をつけてほしい」というものです。
先生に楽しく教えてもらって、勉強を好きになってほしいですね。
この要望に応えるべく、楽しみながら勉強してもらうために家庭教師を活用するのがこのスタイル。
このスタイルでは、今の学校の内容をベースにして、先生が内容をピックアップしてお子さんに教えます。
家庭学習は無理なくできる量程度に絞るのがよいでしょう。
こんなお子さんにピッタリ
- ある程度学校の内容が理解できている
- 明確な成績アップを狙っているわけではない
- 小学生で、勉強好きになってほしい・習慣づけをつけてほしい
- 学生のお兄さん・お姉さん的な親しみやすい先生
- 30分や45分など、短い授業時間が選択できる会社(オンライン家庭教師のガンバなど)
- お子さんと先生の相性を重視する(教師交代も積極的に考える)
- 基本的に褒めて伸ばすように先生にお願いする
- 雑談の時間も取るよう先生にお願いする
基礎基本からみっちり教わる
学校や集団塾でついていけないお子さんが、家庭教師を依頼する場合、このスタイルに当てはまります。
受験生を除くと、おそらく一番多いです。
基礎基本から理解できていないため、昔の内容にさかのぼって教えつつ、学校のテストで点数をとる必要もあります。
そのため、現在の内容も並行して勉強しなければいけません。
また、家庭学習の習慣もないことが多いので、先生から毎日の勉強内容を指定してもらいましょう。
こんなお子さんにピッタリ
- テストの点数が平均点以下
- 勉強嫌いでやる気がない
- 勉強のやり方がわかっていない
- 教師側にノウハウが必要なので、経験豊富なプロ教師の方がよい(プロ家庭教師の名門会・オンライン家庭教師マナリンクなど)
- 教師任せではなく、サポートが手厚い会社を選んだ方がよい(オンライン家庭教師e-Liveなど)
- ある程度以上の授業時間(60分以上~)と回数(週2回以上)欲しいところ
- 家庭学習が重要なので、家庭学習の様子を親御さんから先生に報告するのもよい
- すぐには成果が上がらないので、テスト結果だけではなく、日ごろの勉強の成長にも注目する
- 褒めたり励ますなど、やる気アップの働きかけを増やしてもらう
高校受験対策
高校受験対策として塾に通うことは多いですが、家庭教師を利用するケースもあります。
この場合は、志望校と現状の成績を伝え、合格に必要な勉強を計画立てすることになるでしょう。
普通は、通知表の成績アップと受験本番の対策が必要になるため、中3と、中1・2両方の勉強が必要です。
地域ごとに受験システムの特徴や攻略法があるので、詳しい先生に依頼しましょう。
向いている先生・会社
- 合格実績が豊富なベテラン教師や、サポート本部が受験システムに詳しい会社
- 受験対策を家庭教師一本で行うなら、プロ教師の方が安心
- 地域で評判の会社を探したり、満足度が高い会社を紹介してもらう
- 複数の会社の体験や面談を受け、受験に詳しい会社を選ぶ(「家庭教師比較くらべ~る」などの資料請求サイトが効率的)
- 入会後も先生任せにせず、テスト後などに振り返りや今後のプランを教えてもらう
大学・中学受験対策
大学や中学受験は、高校入試とは違い、ほとんど入試の点数だけで合否が決まります。
また、テスト形式や配点なども学校によって千差万別なので、合格経験のある先生の経験が重要。
合格実績のある先生や、志望校出身の先生を紹介してもらうことがなによりも大切です。
同じ受験でも、高校入試とは家庭教師の使い方が違うってことですね。
向いている先生・会社
- 志望校の出身者・もしくは合格実績のある先生
- 志望校が遠方なら、オンラインの家庭教師を積極的に検討するべき
- 志望校出身の先生なら、学校の雰囲気や思い出を語ってもらい、やる気アップを狙う
- 教師選びでは妥協せず、必ず合格実績のある先生に依頼する(大学受験ならオンラインプロ教師の【メガスタ】がおすすめ)
どんな家庭にも共通する5つの活用法
ここまで色々な使い方を紹介しましたが、どんなスタイルにも共通する「使い方のコツ」もあります。
先生に丸投げするよりも、以下を実践したほうが成果が上がりやすくなります。
目的や要望をきちんと伝える
家庭教師の先生に望むことはきちんと伝えましょう。
この時、
- 入会前の面談や体験授業
- 入会後、担当の先生との初回面談
の両方できちんと伝えることが重要です。
入会前の面談で話した内容は、担当の先生に引継ぎされないの?
会社によっては、引継ぎが雑なこともあります。また、改めて直接言われることで、微妙なニュアンスもきっちり伝わります。
達人のワンポイントアドバイス
ぐいぐい要望を伝えると、「この親は面倒くさい」だと思われる可能性があります。
しかし、先生に良い緊張感を持ってもらうには、そのくらいの印象を持たれた方が良いでしょう。
「この家庭は意識が高い」と感じてもらえば、より真剣に対応してくれます。
授業後にコミュニケーションをとる
授業の後には、毎回先生から授業の内容や様子について報告してもらいましょう。
専門的な内容を言われても、よくわからないけど・・
授業内容よりも、お子さんの様子(集中していたか、前向きにやっていたかなど)について教えてもらいましょう。
反抗期のお子さんの場合は特に、親御さんと先生に見せる表情が違います。親御さんが知らない一面を知ることができる貴重な機会です。
また、お子さんが授業を頑張っているようであれば、「先生が褒めていたよ」と間接的に褒めることで、やる気アップにつなげられます。
毎回の授業後の報告が習慣化すれば、先生も報告内容を考えるようになります。
そうすると、先生も注意深くお子さんの様子を見るという効果も。
相性が合わない場合は交代する
人対人なので、必ず相性は存在するもの。他の子にとっては良い先生でも、お子さんにベストな先生だとは限りません。
多感な時期の子どもは、先生が好きになれるかどうかで勉強のモチベーションがかなり変わります。
初回授業と、一ヶ月経過後に、「授業はどう?」と聞いたり、授業の前後の様子に注目しましょう。
授業を続けるうちにマンネリ化してくる場合もあります。最初の相性がよくても、月1回は定期的に質問しましょう。
多くのお子さんは先生に気を遣います。先生のことをハッキリ悪く言うお子さんは多くありません。
- 「まあまあかな」「とりあえず様子見だね」など、あいまいな感想を言う
- 授業のことを話すときに表情が暗くなる
などの兆候が見られる場合は要注意です。
会社のサポートを活用する
派遣会社を利用する場合は、本部サポートに頼ることも可能。
- 先生との相性が不安
- テスト結果が思わしくない
- 受験の進路相談をしたい
などの場合は、会社のサポートに相談しましょう。
いきなり連絡しても迷惑にならないかしら・・
毎月支払う授業料には、派遣会社へ支払う分も含まれています。遠慮なく利用しましょう!
本部サポートのなかには、追加授業の販売を目的として、アドバイスをするケースもあります。
納得感の薄い提案ばかりで、いつも追加の案内をしてくる場合は、あまり頼らない方が良いでしょう。
お子さんからも理解度を伝える
家庭教師は1対1で教えてもらうので、分からない部分をお子さんから積極的に発言することで、授業がより効果的になります。
分からないところを教えてもらうと、先生も何を教えればいいかハッキリします。
集団授業では、自発的に質問する機会がほとんどありません。分からない部分を積極的に聞けないのが普通。
しかし、1対1の家庭教師では、お子さんから理解度合を申告するほうが、実のある授業になります。
親から子どもに「自分から質問しなさい」と伝えたほうがよさそうね。
家庭教師を上手く使う親の姿勢が成果を上げる
家庭教師はマンツーマンなので、やり方・内容をお子さんに合わせられるのが最大の魅力です。
授業のメニューは先生に任せるのがよいですが、丸投げはオススメできません。
ここまで紹介した家庭教師の使い方のコツを実践すれば、成果を上げる可能性を高められます。
「家庭教師をどう活用したらいいか分からない・・」という人は、参考にしてみてください。
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