- 家庭教師の交通費ってどれくらいが妥当?
- 交通費は、いつ・どうやって払ったらいい?
- 個人契約の家庭教師で、交通費はどう決めたらいい?
家庭教師では、先生が家に来るのにかかる交通費も支払うのが常識です。
しかし、家庭教師を始めるときは、入会金や授業料が気になるもの。交通費まで気がまわらないのも無理はありません。
家庭教師を始めようとする時に、「そういえば交通費って・・?」をとなりそうですね。
そこでこの記事では、以下のポイントについてまとめました。
- 家庭教師の交通費の相場
- 手段別・交通費の計算方法
- 交通費を渡すタイミング・方法
- 派遣会社・個人契約それぞれの交通費注意点
- 交通費を支払わずに済ませる3つの方法
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
10年に渡る家庭教師派遣会社の勤務で、以下の仕事を担当。
- 100名以上のプロ家庭教師指導
- 1000件以上の家庭教師契約
- オンライン家庭教師部門の立ち上げ
オンライン家庭教師に関する内容を中心に、勉強に悩むご家庭へ、お役立ち情報を発信します。
詳しいプロフィールはこちら
交通費の相場はだいたい決まっていますが、それと離れた交通費を請求されることも。そんなときも、相場や基準を知っておけば、不当な交通費を支払わずに済むでしょう。
また、交通費を抑える方法として、送迎をしたり、オンライン授業を行うなどの方法も紹介します。
この記事を読めば、交通費で損をすることはなくなります。
家庭教師に悩んでいる人は・・
下の記事では、家庭教師を始めるときに迷うポイントや、選び方のコツをまとめています。
「家庭教師を始めたいけど、どうしたらいいの・・?」と悩む人は参考にしてください。
目次
交通費の相場は月1,000円~4,000円
私が会社に勤めていたころの感覚ですが、交通費は、月1,000円~4,000円に収まることが多いです。
平均すると2,000円ってところね。
例えば、片道250円=往復500円×月4回授業=2,000円となります。
月8回授業(週2回授業)なら、この倍になります。
交通費は、交通手段によって大幅に金額が変わるのも特徴で、以下のように分かれます。
- 安く済むケース(月0円~1,000円以内)
- 自転車で来れる範囲
5㎞以内の範囲で車で来る - 高くつくケース(月4,000円超え)
- 公共交通機関を乗り継ぐ
20㎞以上の距離を車で来る
とにかく交通費を安く抑えたいなら、こちらのパート(交通費をタダにする3つの方法)が参考になります。
交通費の計算方法は手段によって変わる
交通費を計算するときは、常識的な基準で考えることが重要です。
移動手段によって大きく変わるので、それぞれの計算の基準を知っておきましょう。
一つの参考として、私が勤めていた会社や、他社の情報から、交通費の平均的な基準を紹介します。
公共交通機関の場合 実費
バスや電車・地下鉄などの公共交通機関は、かかった実費が交通費となります。
公式のwebサイトを調べれば、区間ごとの金額が分かるので、ごまかされる心配もありません。
なお、先生が通学用の定期をもっており、実質無料で来てくれる場合があります。
交通費はタダでよいか、それともきっちり区間分を支払うかは事前に相談しておきましょう。
徒歩・自転車の場合 無し
家が近いため、徒歩や自転車で来れる場合は、交通費が無料になるのが普通です。
親としては助かります!
ただし、徒歩や自転車で来れるくらいの近場だと、スーパーなどでバッタリ会う可能性もあります。
気まずい場合は、逆に少し遠くの先生を希望したほうがいいでしょう。
また、徒歩や自転車の場合、雨が降ったときの対応も取り決めておく必要があります。
親御さんが送迎するか、公共交通機関で来てもらうかなどを確認しましょう。
原付・自動車の場合 キロ当たりのガソリン代
原付や自動車の場合は、以下の基準で計算されることが多いです。
- 自動車 1㎞あたり20円
- 原付 1㎞あたり10円
例)家庭までの距離が8.5kmの場合
自動車 片道8.5㎞×20円=170円(往復340円)
原付 片道8.5㎞×10円=85円(往復170円)
車は公共交通機関に比べて安くすむことが多く、便利です。
しかし、駐車スペースを確保する必要がある点に注意。とくに、都市部でマンションに住んでいる人は、気を付けましょう。
タクシーは使わないのが常識
一般的に、移動手段としてはタクシーも考えられます。
しかし、家庭教師でタクシーを利用したり、その金額を交通費とするのは非常識です。
もちろん、家庭と先生の間で合意が取れれば問題はありません。とはいえ、タクシーだと交通費が時給くらいの額になるので、さすがに割にあいません。
交通費は一ヶ月分を月末に現金手渡しが多い
交通費の渡し方は、以下の形で行われることが多いです。
支払うタイミングは月末か毎回の授業後
交通費は、毎月月末に、一ヶ月分をまとめて渡すのが一般的です。
毎回手渡しするのは、お互いに面倒なので一般的ではありません。しかし、高額で学生の先生で余裕が無い場合は、毎回の授業後に渡すケースも。
交通費を渡した場合は、受領印やサインをもらっておきましょう。
渡したかを忘れてしまうケースがあるので、メモしておくとお互い揉めずにすみます。
専用のA4用紙を一枚用意し、そこに記録しておくのがおすすめです。
支払い方法 現金か口座振り込み
支払い方法は現金が一般的です。
とくに、会社から派遣される場合、
- 授業料は会社の口座に支払い
- 交通費は先生に手渡し
と明確に分けていることが多いです。
ただし、会社によっては授業料と合わせて口座振込などに設定していることも。会社の規定に従いましょう。
個人契約でも現金で渡すことが普通です。
ただし、会社同様、月謝を銀行口座に振り込んでいる場合は、それに合わせるケースもあります。
交通費を現金で渡すときは、適当な封筒を準備し、●月分交通費 □円と書いて渡すことが多いです。
また、以下のような市販の封筒を用意するのもいいでしょう。
会社・個人別・交通費のポイント
交通費の基準や相場は、ここまで紹介した内容を押さえてもらえば問題ありません。
これに加えて、会社を利用する場合と、個人で契約する場合のそれぞれの注意点も知っておけば万全です。
派遣会社では相場超えの交通費に注意
派遣会社を利用する場合は、金額や渡し方は会社の規定に沿う形になります。
どうしたらいいか迷うことは少なそうですね。
ただし、派遣が難しいなどで、相場よりも高めの交通費を打診されることも。
実際、登録教師数が少ない会社だと、適正な距離の先生を紹介できないケースもあります。
そのため、先生が派遣しやすい市街地に住んでいるのに、遠くから高い交通費の先生を紹介される場合は、多少の交渉をする価値があります。
- 近場に住んでいる他の先生がいないか聞いてみる
- 相場より高い(往復1,000円以上)場合は、一部が会社負担にならないか聞いてみる
高い交通費に負い目を感じている場合は、負担に応じてくれることもあります。
個人の場合はトラブル回避を重視する
個人契約の場合は、以下の点を事前に取り決めてしまいましょう。前もって決めておくことで、後からのトラブルを防げます。
- 基準をもとにした1回あたりの交通費
- 支払うタイミングと支払い方法
- (徒歩・自転車の場合)雨が降った場合の交通手段と金額
- (送迎する場合)送迎できない場合の交通手段と金額
交通費の基準や、支払い方法・タイミングは本記事の内容を参考にしてください。
交通費を支払ったどうかの記録も重要。記録用紙を用意し、受領時にサインしてもらえば、支払い状況が明確になります。
細かいことですが、個人の場合は、トラブルになっても仲介してくれる人がいません。トラブルの芽はなるべく摘んでおくことをおすすめします。
交通費をゼロにする3つの方法
交通費は金額が小さいものの、毎月の出費なので馬鹿になりません。安ければ安いほどありがたいものです。
なるべく交通費を抑えたい人は、以下の3つの方法がおすすめです。
近場の先生を探してもらう
徒歩または自転車圏内で来れる先生であれば、交通費は必要ありません。まず近場の先生を探してもらうのも一つの方法です。
ただし、雨が振った場合の対応は決めておきおきましょう。
しかし、近場に限定すると、候補になる先生の数も減るデメリットがあるので注意です。
なお、住まいが大学に近い場合などは、学生の先生が多いため、近場でもいい先生と出会える可能性は高いです。
ただ、近場だと、プライベートで先生と会う可能性もあるのには注意だね。
親御さんが送り迎えをする
親御さんが先生を送り迎えするなら、交通費を支払う必要はありません。
送り迎えの時間で先生と会話ができるので、お子さんの様子を詳しく知ったり、信頼関係を作るうえでも効果的です。
JR→バスなどで公共交通機関を乗り継いでくる場合に、JR駅まで送迎してバス代を浮かせる方法もあります。
ただし、送迎によって「親の手間が増えてしまう」というデメリットを検討する必要があります。
オンライン家庭教師を利用する
究極の方法ですが、そもそも先生が家に来ないオンライン家庭教師なら、交通費は一切発生しません。
オンライン家庭教師は、対面よりも慣れが必要というデメリットが。
しかし、以下のメリットもあります。
- 場所にとらわれずに先生が選べるので、たくさんの候補から選べる
- 対面よりも授業料自体が安いことが多い
- 先生への気遣い・家の清掃が不要
検討する価値はありそうですね。
半年以上続けるならオンラインの方がオトク
オンライン家庭教師を利用する場合は、カメラやタブレッドなどの機材費が最初にかかりがちです。
とはいえ、金額はだいたい1万円以内に収まるのが普通。長期的に見れば、オンラインの方がオトクになります。
例えば、交通費が月2,000円程度なら、半年以上家庭教師を続ければ、オンラインの方がオトクという計算になります。
「交通費は一切なし!」は授業料に交通費を含めているだけ
家庭教師会社のなかには、対面形式にも関わらず、「交通費はかかりません!」とうたっているケースもあります。
そんな風に言われると、なんだかオトクな感じがしますね。
しかし、これは交通費を見込んで授業料を高く設定しているだけのことが少なくありません。
「授業料+交通費」で考えると、結局他社と変わらないことも多いです。
そもそも家庭教師に月々かかる費用は
- 授業料(月謝)
- サポート費用(無料の会社も多い)
- 交通費
の3種類です。これらのトータルの金額を計算して、冷静に判断しましょう。
月2,000円の交通費でも年間だと月謝1ヶ月に相当
家庭教師の交通費は、授業料に比べれば少額ですが、意外とばかになりません。
月2,000円の交通費なら、年間にすると24,000円になり、1ヶ月分の授業料くらいになります。
相場を知らずに不当な交通費を払うのも避けたいですよね。
交通費の一般的な基準を知っておけば安心ですね。
この記事を読めば、交通費の一般的な基本的な内容や安く抑えるコツがわかり、損をすることは無くなるでしょう。
なお、家庭教師をどう選んだらいいか、どこの会社にすればいいか悩んでいる場合は、こちらの記事が参考になります。
>>家庭教師はどこがいい?初心者の親御さんが悩むポイント完全解説!