「家庭教師の先生は、学生とプロ、どっちがいいんだろう・・?」
家庭教師と言えば学生教師というイメージがありますが、最近ではプロの教師も多くなりました。
実際、入会前の面談で、プロを勧められることも少なくありません。
プロの方がよさそうだけど、金額も高いので、悩んじゃいます・・
簡単に先生交代とはいかないので、先生選びには失敗したくないですよね。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- 学生の先生とプロ教師の違い
- 学生の先生が合うお子さん・プロ教師が合うお子さんの特徴
- 優秀な教師の見分け方
- 学生で週2回とプロで週1回ならどっちがいい?
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学生の先生とプロ教師には、それぞれのメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いかは断言できません。
大切なことは、それぞれの違いを理解したうえで、合う方を選ぶこと。
この記事を読めば、学生とプロの違いや、どんな先生を選べばいいか分かります。
目次
そもそも、「プロ教師」って何なの?
そもそも、何をもって「プロ教師」と言うのか?と気になるかもしれません。
プロ教師の定義は、簡単に言うと、「家庭教師を専業(メインの仕事)にしている人」。
学生の先生は、大学の勉強が本業であり、家庭教師はアルバイトに過ぎません。
それに対して、プロ教師は家庭教師がメインの仕事であり、それによって生計を立てているという違いがあります。
プロ教師には、さらに以下の2つに分けられます。
- 家庭教師会社の社員として勤めている
- フリーランスの家庭教師として、家庭教師会社と業務委託契約を結んでいる
ただし、授業を受ける側としては、両者には大きな違いはありません。
なお、会社によっては、「社会人教師」というコースを設けているところも。
これは、社会人が、副業として家庭教師をしているケースを指すことが多いです。
この手の先生は、多くが学生時代から家庭教師をしています。その分経験が豊富ですが、本業であるプロ教師ほどには力が入っていません。
学生・社会人・プロ教師の違いをまとめると、以下のようになります。
詳細 | 本業 | 経験・ノウハウ | 料金 | |
学生教師 | 大学生のアルバイト | 学業 | 少ない | 安い |
社会人教師 | 社会人の副業 | 別の仕事 | そこそこ | そこそこ |
プロ教師 | 家庭教師一本で生計 | 家庭教師 | 多い | 高い |
学生とプロ、それぞれのメリットとデメリット
本業かアルバイトかで、プロと学生は大きく分けられます。それぞれの、具体的なメリット・デメリットを解説します。
プロは高額だが質が高い
プロ教師のメリット・デメリットは以下の通りです。
プロ教師のメリット
- 受験情報や指導方法に詳しく、経験も豊富
- 勉強が苦手・嫌いな生徒のリードが上手い
- 勉強のやり方や解き方のコツにも詳しい
- 基本的なマナーが身についているため信頼できる
- 保護者対応にも慣れており、親からの相談も対応できる
- 料金が高い
- 年が離れている場合、お子さんにとって親しみにくいことも
プロ教師は、保護者の対応経験が豊富で、指導スキルやノウハウも高いです。
どんな生徒でも、経験やノウハウを活用して、しっかり引っ張ってくれます。
学生の先生よりも安心感がありますね。
一方、本業として活動する分、学生教師に比べて料金が高いのが普通。
家庭教師ファースト | 家庭教師ノーバス | 家庭教師メガスタ | |
学生コース | 20,790円 (ベースアップコース) | 25,080円 (中学2年生) | 21,824円 (学生コースの最安値) |
プロコース | 39,600円 (スタンダードコース) | 31,680円 (中学2年生・ ハイグレードコース) | 42,768円 (プロコース最安値) |
各社、学生とプロコースの料金を比べると、1.3倍〜2倍程度の開きがあります。
それだけプロコースの品質にこだわっているとも言えますね。
また、プロ教師だと、20代~50代とかなり幅があり、年齢が高い先生も多いです。
年齢が高い先生は、経験も豊富ですが、お子さんからの親しみやすさでは、学生の先生よりも不利になります。
学生はデメリットもあるが気軽に利用できる
一方、学生の先生には以下のような特徴があります。
学生教師のメリット
- お子さんと歳が近く、親しみやすい(話も合いやすい)
- 「先生に褒められたいから頑張る」というモチベーションが湧きやすい
- プロに比べて安く利用できる
- 志望大学に通う先生だと、合格した勉強法や大学の雰囲気などを直接聞ける
- プロに比べて経験やノウハウが少ない
- 帰省・教育実習・大学のテスト期間での休みや、卒業交代があり得る
- 社会人経験がないため、マナーが身についていないことがある
学生の先生は、プロでは得られないメリットがあります。
先生の相性が合えば、お子さんの勉強に対する姿勢が変わり、成果を出してくれます。
一方で、社会人経験がなく、アルバイト感覚であるため、マナーや親の応対では未熟な面が否めません。
まれに、遅刻やマナー違反な言動でクレームになることも。
また、休みや交代の可能性もあるほか、経験が少なめという点ではプロと比べると劣ってしまいます。
このような違いを表にまとめると、以下のようになります。
費用 | 経験・ノウハウ | 保護者対応 | 親しみやすさ | 休み・交代 | 受験情報 | |
プロ | 高い | 豊富 | 慣れている | 親しみにくいことも | ほぼ無い | 詳しい |
学生 | 安い | 少なめ | 不慣れ | 親しみやすい | 有りえる | 疎い (出身大学は詳しい) |
プロ教師が合う家庭・学生が合う家庭の特徴
このような違いを踏まえると、学生・プロが合う家庭は、次のようにまとめられます。
プロ教師が向いているご家庭
- 学習面のつまづきが大きく、やる気がないお子さん
- 勉強のやり方が分からず、自習の方法やコツを教えてほしいお子さん
- 高校受験対策を家庭教師に任せたいご家庭
- 先生都合による交代・休みはなるべく避けたいご家庭
- コストがかかってもいいので、経験豊富な先生に教えてほしい親御さん
- 子どもの勉強の悩み相談にも乗ってほしい親御さん
- マナーや所作も信頼できる先生に教えてほしい親御さん
学生教師が向いているご家庭
- 勉強が苦手ではなく、分らないところだけを教えてほしいお子さん
- 若くて親しみやすい先生に教えてほしいご家庭
- 家庭教師にそこまで予算を割きたくないご家庭
授業料はかかるものの、学力が足りないなど、本格的に対策が必要な場合はプロの方がよいでしょう。
一方で、勉強のつまづきが深刻ではなく、多くを求めない場合は、学生の先生で十分です。
学生の先生なら、費用も抑えられるので、無理なく続けられるね。
なお、志望大学に通う先生に教わりたい場合のみ、学生の方が、質の高い授業を受けられます。
受かるための勉強や試験のコツなど、最近の合格者の生の意見を得られるので、貴重な指導だと言えるでしょう。
遠方の大学を志望する場合でも、オンライン家庭教師であれば、志望大の先生に教わることが可能です。
家庭教師を見分ける7つのポイント
プロでも学生でも、お子さんとの相性や、当たりはずれがあります。
どちらの教師に対しても、良し悪しを見極めるポイントを把握しておくことが重要です。
学生・プロ両方を見極める4つのポイント
まずは学生・プロ教師両方に共通するポイントです。どんな先生も、以下の4点は意識しましょう。
- マナー
- あいさつなどのマナーがしっかりしているかは意外と重要。マナーができていない先生は、授業も雑になる可能性が高いです。
- 性格面の相性
- 性格面でお子さんと相性が合いそうかを確認しましょう。親御さんから見た印象と、お子さんの印象の両方から判断するとよいでしょう。
- お子さんの感想
- 体験授業や初回授業後に、感想を聞きましょう。このとき、返ってくる言葉よりも、表情に注目します。
年ごろのお子さんだと、気を遣って本音を話さないことも。一方で表情はごまかせないので、雰囲気や顔つきで本音を確認しましょう。 - 宿題を出してくれるか
- 宿題を出しているかを先生に確認します。また、お子さんがそれに取りくんでいるか、それとなく見てみましょう。
先生が適切な量や内容の宿題を出し、お子さんがそれに取り組まないと、学力はつきません。
プロ教師はさらに3つのポイントで見極める
プロ教師は、さらに実績や経験、ノウハウの面から見極めましょう。
- 指導経験・合格実績
- 長ければ良いというわけではありませんが、最低限2,3人の経験は欲しいところです。また、受験生を任せる時は、受験生の合格実績があるかどうかも確認しましょう。
- 受験知識
- お子さんが中3生の場合は、高校受験の制度や合格ノウハウに詳しいかを見極めましょう。
志望校の合格可能性や、勉強プランを相談し、安心できる回答をくれるかを確認します。 - 授業の方針
- 今後の勉強プランを説明してくれるか、それが納得できるものかを確認します。そもそも今後のプランを親に話してくれない教師は怪しいです。
学生教師は、全体的に経験が少く、ここまでの内容を求めるのは酷です。
受験の知識や、今後の勉強を知りたいなら、会社のサポート本部を頼った方がいいのね。
なお、こちらの記事では、見極めるポイントをさらに詳しく説明しています。教師個人だけでなく、派遣会社を見極めるポイントも分かります。
入会前に実際の教師を試せる会社も
教師の良し悪しが不安な場合は、入会前に実際の先生で体験授業ができる会社を利用するのがおすすめ。
普通の家庭教師会社では、体験授業は体験専用の先生が対応します。しかし、
の2社は、体験が実際の先生でできるため、事前に見極めることができます。
プロで週1回・学生で週2回・・どっちがいい?
教師の種類と同様に悩むのが、授業回数です。
もちろん週1回よりも週2回の方が学力はつきやすいですが、予算の問題に悩む家庭も少なくありません。
たとえば、中学生の家庭教師の相場は、週1回60分で15,000~20,000円。
これが週2回となると、30,000円~40,000円となります。
すべての家庭が、毎月この金額を出せるわけではないでしょう。
「週1回にして、プロ教師にした方がいいかも」と悩むケースもあるでしょう。
週2回授業を優先するか、プロ教師で週1回にすべきかは、お子さんのタイプによって変わります。
勉強が嫌いで勉強習慣がないなら週2回
成績を上げるために重要なのは、家庭学習の習慣。
週1回だと、次の授業までのスパンが開くため、家庭学習を継続するのが苦しくなります。
習慣をつけるという意味でも、授業回数を減らし、間を開けずに授業することを優先すべきです。
予算的にそれが難しい場合は、週1回で家庭学習プランを練ってもらいましょう。
それには、経験が豊富なプロ教師の方がいいってことね。
家庭教師会社には、長時間・多回数の授業になるほど他社よりオトクになる会社があります。
予算を抑えめで回数を多くやりたい場合は、このような会社を選びましょう。
その代表例が「家庭教師のガンバ」。週2回60分以上なら、他社より安くなりやすい料金体系です。
習慣があり、レベルの高い内容も教わりたいならプロで週1回
一方、勉強習慣があるなら、無理に週2回にする必要はありません。
とくに、高いレベルの内容を教わりたい場合は、週1回でもプロ教師に依頼するのがおすすめ。
ある程度以上自分でできるお子さんは、ノウハウのある教師に教わることで、さらにレベルの高い内容を吸収できます。
学生かプロで悩むご家庭におすすめの会社
プロか学生か迷っている家庭におすすめの会社を紹介します。すでに触れている通り、
- 事前に実際の教師で体験ができる会社
- 予算を抑えめで週2回授業ができる会社
がおすすめです。
実際の教師で体験ができる「家庭教師ファースト」
対面形式の会社で、入会前に実際の教師を試せるのが「家庭教師ファースト」。
約30年以上の運営歴があり、全国展開している大手という面でも安心の会社です。
実際の先生で体験できるので、マナーや相性の良さ等を見極めましょう。
また、ファーストの魅力は、料金システムにもあります。入会金やサポート費用がなく、分かりやすい料金体系。
授業料と交通費以外にかかる費用は、年1回の更新費(8,800円)だけです。
すべて公式サイトに掲載されてるので、安心して利用できそうね。
先生との相性が事前にわかる!
オンラインで事前に体験可能な「オンライン家庭教師マナリンク」
オンライン形式で実際の先生が体験可能なのが「オンライン家庭教師マナリンク」。
プロ教師に特化しており、全国に在籍するなかから希望の教師を体験できます。
オンラインが不安でも、一度体験すればどんなものか実感できるでしょう。
また、ファースト同様、入会金などの費用がないのも大きな魅力。
オンラインなので交通費も要りません。入会時に機材を用意(1万円程度)するだけで、スタート後の支払いは授業料だけです。
プロに特化している分、他社の学生コースの料金よりは価格はあがります。しかし、プロ家庭教師のなかではかなりお値打ちな料金設定になっています。
プロ教師の授業がお得に受けられる!
回数を増やすほど他社よりお得な「家庭教師のガンバ」
すでに紹介している通り、「家庭教師のガンバ」の料金設定は、授業回数や時間が多いほど他社よりもお得になります。
料金システム | 週1回料金 | 週2回料金 | |
家庭教師のガンバ (オンライン) | 授業30分あたり750円 サポート費用6,800円 | 12,800円 | 18,800円 |
オンライン家庭教師e-Live | 小学生月謝8,800円 サポート費用2,970円 | 11,770円 | 20,570円 |
ちなみに、「オンライン家庭教師e-Live」も、サポートの手厚さが評判なおすすめの会社ですよ。
予算を抑えつつ、回数や時間を多くしたい場合は、ガンバのような設定の会社を選ぶのが賢い方法です。
なお、ガンバは学生教師に特化しているので、プロ教師が選べないデメリットが。
しかし、親しみやすい先生と楽しく授業したい場合は特におすすめです。
対面式なら関東・甲信越・関西地区、オンラインなら全国対応です。
本記事ではオンラインの料金体系を紹介していますが、対面の場合は異なります。興味がある場合は一度問い合せてみましょう。
両者の違いが分かれば、どちらにするべきか見えてくる
家庭教師を始める前だと、プロ、学生の違いが分かりにくいかもしれません。
しかし、両者の違いは明白です。それぞれの違いを踏まえて、お子さんに合う方を選択しましょう。
なお、他にも家庭教師選びで迷う点があるなら、こちらの記事が参考になります。
記事内で紹介したサービス・会社
- 対面授業で実際の教師で体験が可能な家庭教師ファースト
- プロ教師が無料体験できるオンライン家庭教師マナリンク
- 独特の料金システムで週2回以上がオトクな家庭教師のガンバ