個人契約にするか?派遣会社に入会するか?と悩む親御さんは少なくありません。
個人契約と派遣会社には、それぞれにメリット・デメリットがあります。
家庭教師選びに失敗すると、お金が無駄になるだけでなく、お子さんの将来にも影響が。
後悔のない選択をしたいです・・
それぞれの特徴を知り、自分に合う方を選ぶことが大切ですね。
そこでこの記事では、以下の点をまとめました。
- 個人契約と派遣会社のメリット・デメリット
- 個人契約・派遣会社を利用するときのそれぞれの手順
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
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個人契約は安く利用できるのが大きなメリットですが、先生の見極めやトラブル対応をすべて親ががやらなくてはいけません。
派遣会社は、細かいことは会社に任せられますが、その分費用が掛かります。
それぞれの特徴を把握したうえで、家庭に合う方を選択しましょう。
個人的な意見ですが、家庭教師選びに自信がない場合は、派遣会社の利用が無難です。
目次
個人契約のメリット・デメリット
家庭教師を個人契約する場合、様々な方法で学生や社会人と連絡をとり、指導契約を結びます。
個人契約には、以下のメリット・デメリットがあります。
個人のメリット① 金額を抑えられる
個人で家庭教師を選ぶ場合の最大のメリットは、とにかく安くすむという点です。
派遣会社の場合、数万円の入会金を支払うほか、毎月の授業料に会社の取り分も含まれます。どうしても割高になりがちです。
家庭が会社に支払う授業料(時給換算) | 2,400円 |
会社が先生に支払う時給 | 1,400円 |
会社が得る金額 | 1,000円 |
だいたい4割~多くて5割程度が会社の取り分。残りが先生に支払う時給になります。
個人のメリット② 契約ルールに縛られにくい
一部の家庭教師会社では、会社に有利なルールを設定しています。
- 解約時の違約金
- 解約期間(申告の1翌月末に解約など)
個人契約なら、先生と合意さえ取れればそのような縛りはありません。
ただし、個人契約でも、一定期間後の解約や、すぐに辞める場合は違約金を求められることも。
部屋の賃貸でいう、「申告の翌月末の解約か、翌月分の家賃の支払って即解約」のイメージです。
一方、最近の家庭教師では、違約金無し&即月解約が可能なケースも多く、そちらの方が有利かもしれません。
個人のデメリット① 自力で教師を見極めなければいけない
個人契約を結ぶ場合、安く済む代わりに、自分でやるべきことが多くなります。
まず、応募してきた先生の見極めが必要です。
学力的に問題ないか、人間的に安心できるかを判断するってことね。
最初は好印象でも、後から悪くなるケースもあるので、これがけっこう難しいです。
また、後から揉めないよう、時給額や解約時などの取り決めを盛り込んだ契約書を交わすことも重要。
これらの作業は、個人契約ならすべて親御さんが自分でやることになります。
個人のデメリット② フォローがない
派遣会社を利用した場合は、サポート本部から、受験情報や勉強のノウハウを得られます。
個人契約の場合は、親御さん自身か、担当教師のノウハウだけで、お子さんの勉強をサポートすることに。
先生のほかに頼れる人がいないってことね。
もし先生とトラブルがあっても、会社を利用しているなら対応可能。
個人契約の場合は、これも直接親が対応します。家庭教師のトラブルには色々な種類があり、慣れていないと適切な対処が難しいかもしれません。
派遣会社のメリット・デメリット
一方で、派遣会社を利用する場合は、会社を通じて先生を派遣してもらいます。
この場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
会社のメリット① サポートが受けられる
しっかりしている会社は、地域の受験情報や、勉強のコツなどのノウハウが蓄積されています。
不安なことがあれば、先生だけでなく、会社のサポートスタッフにアドバイスをもらうことも可能。
塾のように、詳しい社員に進路相談に乗ってもらえます。
また、授業の動画配信サービスや、授業日以外も質問できる体制を整えている会社も。
質の良い会社に入会すれば、個人とは比較にならないレベルの充実したサポートを受けられます。
質問対応するサービスでおすすめなのが、「オンライン家庭教師メガスタ」の「いつでも質問サービス」。
有料(月2,728円〜)ではありますが、24時間対応可能です。
このサービスを使えば、授業がない日でも、分からないところがすぐに解決できます。
会社のメリット② トラブル対応を任せられる
個人の家庭教師の場合、担当の先生と何かあったり、辞めるときの対応は自己責任となります。
しかし、会社を利用しているなら、それらの対応を任せられます。
たとえば、気まずい思いをしないように、授業終了後に、解約の意向を伝えてもらうことも可能。
ストレスや、不安なく家庭教師を受けられそうね。
会社のデメリット① 料金が高い
先生だけでなく、会社にも支払いがあるぶん、やはり料金は高くなります。
個人契約 参照:家庭教師アルファ公式サイト | 家庭教師のメガスタ | 家庭教師ファースト | オンライン家庭教師マナリンク | |
中学生授業料 (1時間あたり) | 2,000~3,000円 | 4,092~4,422円 | 3,740円 (様々なコースあり) | 4,000円~5,000円 |
また、入会金があったり、授業料にサポート料を上乗せして支払うことも少なくありません。
最近は入会金が無料の会社も増えていますが、それでも授業料は個人契約に比べて高いです。
会社のデメリット② 不利な契約ルールに縛られる
会社と契約する場合は、会社の規定に従うことになります。
既定のなかには、家庭に不利な条件があることも。
辞める際には違約金がかかったり、解約するのに時間がかかることも少なくありません。
ただし最近では、解約金がなく、即月に解約できる会社も増えています。
入会前に確認しておけば回避はできます。
特におすすめなのが「オンライン家庭教師のマナリンク」です。
解約金なしで即月解約が可能であり、入会金やサポート費用もありません。
また、実際の先生で体験授業ができるので、個人契約と同じように、事前に教師との相性を見極められます。
個人向き・会社向きの家庭の特徴
個人契約と派遣会社には、それぞれメリットとデメリットがあります。
それを踏まえると、それぞれの向き不向きは、以下のように整理できます。
個人契約が向いている家庭
- 多少の面倒さはあっても安さを最優先したい
- 契約の取り決めなどに慣れている
- 親御さんにも、ある程度勉強や受験のノウハウがある
- 親御さんに受験情報や勉強方法のノウハウが全くない
- 教師とのトラブル・交渉が面倒くさい
- ある程度お金を払っても、楽に・安心して家庭教師をはじめたい
簡単に言うと、以下のようになります。
- お金をとるなら個人契約
- ノウハウや安心をとるなら会社
個人契約の場合は、とにかく費用が安く抑えられますが、勉強に関するノウハウや契約・交渉事が必要。
一方、会社に依頼した場合は、費用が高くつく分、個人以上のノウハウを得たり、面倒くさい契約ごとや交渉が不要になります。
なお、家庭教師選びに自信がない場合は、派遣会社の利用をおすすめします。
個人契約だと、トラブル時には親が対応するのよね・・けっこう大変そう・・
派遣会社なら、困りごとはサポート本部に任せられます。
個人契約を交わす手順
個人契約を始めたいと思ったら、どのような流れで始めるかが気になると思います。
個人契約で家庭教師をスタートする場合は、一般的に以下の流れになります。
①家庭教師を募集する
家庭教師を募集する方法は、以下の3点です。
- 知り合いのツテ
- 大学の掲示板に求人を出す
- マッチングサービスを利用する
昔は、知り合いのツテや、大学で掲示板を出すのが王道でした。
最近では個人契約をしたい家庭と教師をマッチングしてくれるサービスもあります。
紹介料が一度発生しますが、紹介した後は個人契約を交わすので、授業料は個人契約と同様に安く抑えられます。
有名なところでは、以下の2社があります。
- 家庭教師のTo-Last
- 契約希望の教師を紹介した時点で支払い。
紹介後、条件が折り合わず、契約に至らなくても料金はかかる。
紹介料7,800円 - 家庭教師のASK
- 紹介された教師と契約を交わした時点で支払い。
契約を交わすまで料金はかからない。
紹介料19,800円
②応募してきた先生と面談
応募が合った場合、必ず一度顔合わせをして話しましょう。
可能ならば、お試しとして30分程度でも授業をしてもらうのが理想。短時間でも体験授業をしておくと、お子さんもやる気になりやすいです。
また、以下の点を先生に伝え、問題が無いか確認します。
- 指導科目
- 希望する授業回数・時間
- 現状と目標の成績と志望校
- 先生に宿題を出してほしいか
- 担当可能期間(特に2年、3年と続けたい場合、先生が卒業などでいなくならないか)
- 長期休み・帰省などで、授業に穴が開く期間はあるか
- 時給額や支払方法、タイミング
- 交通費と算定の基準
- 途中解約時の条件(どれくらい前に申告するか)
決める項目はけっこう多いのね
後からもめる危険性をなくすため、十分すぎるくらい詰めておくべきです
これらの内容について確認し、互いに合意が取れそうならば、実際に契約に移ります。
③契約書を取り交わす
授業を始める前には、二者間で詰めた内容を盛り込んだ契約書を作り、互いに捺印しましょう。
のちに揉めてしまった場合に、書面にまとめたことが話し合いのベースになります。
後々のトラブルの危険を抑えるためにも、最初のタイミングで必ず作成しておきましょう。
あとで「言った」「言わない」のトラブルを避けられるね。
こちらのサイトには、契約書のテンプレートや、盛り込む内容について解説されています。
④授業スタート
授業が始まった後は、基本的にお子さんと先生に任せる形になります。
日ごろからお子さんの様子や、テスト結果について先生とコミュニケーションをとりましょう。
特に個人契約では、仲介してくれる人がいないため、マメに話をしておくことが重要です。
派遣会社を利用する手順
一方で、派遣会社に入会する場合は以下のようになります。
①候補となる会社を探す
新聞に入る折込チラシや、WEB、知り合いの口コミなどから、候補となる会社を選ぶ人が多いようです。
特に探すツテがない人は、「家庭教師比較くらべ~る」のように、無料で一括資料請求ができるサービスを利用するとよいでしょう。
住まいの地域・利用目的をに合わせて、おすすめの会社の資料を郵送してくれます。
②無料体験(カウンセリング)を受ける
資料請求を読んで、良さそうな会社があれば連絡を。
大半の会社は無料体験兼カウンセリング(カンセリングのみの会社もあり)を実施しています。勉強プランの提案や、料金・契約条件が分かります。
それを聞いたうえで、納得できれば入会しましょう。
派遣会社では入会後に実際の先生を紹介してもらいます。
この方法だと、紹介された先生との相性が合うか不安に感じることも。
「家庭教師ファースト」なら、入会前に実際の先生で体験できます。事前に先生が試せるので安心です。
③契約・教師派遣
入会すると、だいたい1週間程度で先生を紹介されます。その後初回授業を迎えることに。
授業開始後の本部サポートとの関わりは薄くなります。困ったことがあれば、遠慮せずにこちらから連絡をとりましょう。
会社から派遣された先生との個人契約はNG!
実は、個人契約と派遣会社利用の、両方のメリットを取り入れた方法があります。
それは、派遣会社から先生を紹介された後に、会社を解約し、先生とこっそり個人契約を結ぶ方法です。
派遣会社で働いていたころ、入会後、数回授業をしたのちに退会する家庭がいました。
先生への評価は高く、満足していただけに不思議でしたが、解約した後、家庭と先生で個人契約していたことが分かりました。
紹介された先生と相性が良ければ、個人契約に切り替えた方が家庭は出費が少なくすみます。
先生も時給が上がるので、二者間ではwinwinの関係でしょう。
しかし、家庭と会社との契約書では、派遣された教師との個人契約は禁止しています。個人契約は、それに違反する行為です。
私が勤めていた会社では、訴訟を起こすケースはありませんでしたが、会社によってはその可能性がないとは言えません。
家庭と教師にとっては賢い方法ですが、訴えられるリスクが付きまとうため、オススメはできません。
個人契約か派遣会社で迷う家庭におすすめの会社
家庭教師を利用した経験がなく、不安がある親御さんには、個人契約はおすすめしません。
個人契約と比較してメリットが多かったり、派遣会社の不安が少なくすむ会社を紹介します。
いつでも質問対応が可能な「オンライン家庭教師のメガスタ」
「オンライン家庭教師のメガスタ」は、オンラインのなかでも大手。
大学受験の対策に特に強い印象で、安心してお子さんを任せられます。
メガスタが提供するサービスのなかでも特徴的なのが「いつでも質問サービス」。
分からない問題があれば、専門のスタッフにLineで質問ができ、解説動画や文章で説明してくれます。
有料(月2,728円〜)ですが、その分質の高いサービスが期待できます。
また、メガスタでは返金キャンペーンも利用可能。
入会後1ヶ月のタイミングで、「オンラインが合わない」という理由で解約する場合は、入会金や授業料の全額返金が可能です。
オンラインの家庭教師が不安でも、安心して始められるわね。
一ヶ月の返金保証付き!
派遣会社のデメリットが限りなく少ない「オンライン家庭教師マナリンク」
違約金なし&即月解約可能で、不利な条件なく利用できるのが「オンライン家庭教師マナリンク」の魅力。
その他にも、入会金やサポート費用など、会社特有の費用も発生しません。
プロ教師に特化しているため、授業料は他社の学生コースより少し値が張ります。
でも、他社のプロコースよりは割安みたい。
受験対策や基礎の取り戻しなど、本格的な授業を希望する場合はおすすめです。
また、入会前に実際の教師で体験できるのも大きなメリット。
個人契約のように、事前に実際の先生に会えるため、安心したうえで授業を始められます。
プロ教師が事前に試せる!
対面の家庭教師で実際の先生を試したいなら「家庭教師ファースト」
「家庭教師ファースト」は、対面の会社で、実際の先生で体験ができる数少ない会社です。
どんな先生が来るか不安な家庭は、ファーストで体験し、先生との相性を見てみるとよいでしょう。
実際の先生で体験するのは、手間がかかります。ほとんどの会社で対応していません。
また、ファーストでは、入会金やサポート費用など、普通の会社で必要な費用がないのも魅力。
授業料と交通費の他には、年1回の更新費(8,800円)のみですみます。
分かりやす料金システムなので安心ですね。
先生との相性が事前にわかる!
お金をとるか、安心をとるか。
個人契約と派遣会社利用について紹介しました。
この問題は、簡単に言うと、
- 費用が安い個人契約にするか
- サポートや安心が得られる派遣会社にするか
ということになります。
ある程度利用経験があると、個人契約でも上手くやれるでしょう。
一方で、家庭教師の利用経験がない家庭は、派遣会社の方が色々な面で不安を少なくできます。
家庭教師選びでは、個人か会社かという点以外にも、色々なポイントがあります。そちらも検討すると、後悔のない選択ができます。
記事内で紹介したサービス・会社
- 質の高いサポートが期待できるオンライン家庭教師の【メガスタ】
- 不利な条件なく利用できるオンライン家庭教師マナリンク
- 実際の先生で体験できる家庭教師ファースト