- 家庭教師はどうやって探したらいい?
- 家庭教師を個人契約しようか迷っています。
- 家庭教師の派遣会社はどこがいいの?
家庭教師を始めるには、個人契約と派遣会社契約の2つの方法があります。
家庭教師を始めたことのない親御さんだと、どちらがいいか、どうやったらいいか迷うもの。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、それを踏まえて探すことが大切です。
そこでこの記事では、以下の点を中心に説明します。
- 個人契約、派遣会社契約の探し方とメリット・デメリット
- 家庭教師の良し悪しを見極めるポイント
- 派遣会社の良し悪しを見極めるポイント
オンライン家庭教師の達人(達人)
この記事を書いた人
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はじめて家庭教師を探すときは、不安が尽きないもの。
この記事を読めば、色々な家庭教師の探し方とそのメリット・デメリットが分かります。迷いのない家庭教師探しができるようになるでしょう。
家庭教師初心者におすすめ!
目次
家庭教師の探し方は個人と会社の2つ
冒頭でも紹介した通り、家庭教師の探し方には以下の2つがあります。
- 個人契約
- 派遣会社との契約
個人契約を探す方法
派遣会社を通さず、親が個人的に家庭教師を探す方法です。親と先生の二者間で契約します。
代表的な方法として、以下の3つが挙げられます。
- 大学の掲示板で募集
- 家庭教師マッチングサービスを利用
- 知り合いからの紹介
大学の掲示板で募集
学生の先生を探すなら、大学の掲示板を利用するのが昔からの王道。
大学の学生課に行き、家庭教師募集のお知らせを載せてもらい、応募してくれた先生とやり取りをします。
指導希望科目や回数・時間、時給などの情報を伝え、合意が取れそうならば契約。
家から通える範囲に大学がないと大変なので、誰もが利用できるわけではないというデメリットもあります。
家庭教師のマッチングサービスを利用
家庭教師を探す親御さんと、家庭教師の仕事をしたい先生をマッチングさせるサービスもあります。
「家庭教師ASK」や、「家庭教師のTo-Last」などが当たります。
これらのサービスは、料金(紹介料)を支払うタイミングに、以下の2つのパターンがあります。
- 個人契約希望の教師を紹介した時点で支払う
- 紹介した教師と、個人契約を交わした時点で支払う
支払発生点 | 紹介料 | |
家庭教師のTo-Last | 契約希望の教師を紹介した時点 | 7,800円 |
家庭教師のASK | 紹介された教師と契約を交わした時点 | 19,800円 |
料金が安い場合は紹介された時点で支払うけど、契約するまで支払わないケースは料金が高いのね。
知り合いからの紹介
知り合いから、個人契約している先生を紹介してもらう方法もあります。
家庭教師をつけており、上手くいっているようなら、先生の質は折り紙付き。その先生の紹介してもらうのもアリです。
ただし、お子さんの成績情報が洩れる可能性など、紹介する側にとってデメリットもあります。
紹介を断わられる可能性もあるってことだね。
家庭教師の派遣会社を探す方法
これに対して、家庭教師派遣会社に入会し、先生を紹介してもらう方法もあります。
この場合の代表的な探し方は、以下の3つです。
- ネット検索や折込チラシ
- 資料請求サイトを利用
- 知り合いからの紹介
ネット検索や折込チラシから探す
「家庭教師 地域名」などでネット検索すると、色々な家庭教師会社の広告や公式サイトが見つかります。
それらのサイトから、印象の良い会社にコンタクトをとり、無料体験やカウンセリングを受けましょう。
新聞の折込チラシや、スーパーのパンフレットでも家庭教師の宣伝があるね。
資料請求サイトを利用する
たくさんある会社から、どこを選んだらいいか分からない場合は、資料請求サイトを使いましょう。
「家庭教師比較くらべ~る」などのサイトでは、住まいの地域と利用目的を入力すると、おすすめの会社が3セレクトされ、資料を取り寄せてくれます。
利用はもちろん無料です。
これらのサービスは、会社を選ぶ手間が省けるのがメリット。
届いた資料や電話案内から、印象が良い会社を選び、無料体験やカウンセリングを受けてみましょう。
知り合いから紹介してもらう
知り合いが家庭教師を上手くやってそうなら、その会社を紹介してもらう方法もあります。
多くの会社では友人紹介キャンペーンをやっており、紹介元の家庭にも特典が。
紹介する側にもメリットがあるなら喜ばれそうね。
他の家庭で上手くいっている会社なら、トラブルの可能性も低いと考えられるので安心です。
同じ会社でも、違う先生を紹介されるケースも。その結果、必ずしもその先生との相性がいいとは限りません。
また、紹介元から詳しい料金を聞けない場合もあるでしょう。その結果、「紹介してもらったけどちょっと違う」となる可能性もゼロではありません。
紹介された会社がベストとは限らないとも考えておきましょう。
個人契約・派遣会社のメリットとデメリット
個人契約と派遣会社を利用する場合に、具体的にどのような違いがあるかを紹介します。
親御さんや家庭の状況によって、どちらが合っているか変わります。
個人契約はとにかく安いがすべて自己責任
まず、個人契約をする場合、会社を選ぶ場合に比べて以下の特徴があります。
個人契約のメリット
- 支払う金額が先生への時給だけなので、とにかく安く利用できる。
- 契約の取り交わしなどを、親が自己責任で行うことになる。
- 先生とのトラブルがあっても自力で対応することになる。
- 先生の力量や適正を親が自力で見抜く必要がある。
個人契約のメリットは、なんといっても料金の安さ。
派遣会社を利用する場合は、授業料に加え、会社運営に必要な料金も上乗せされます。しかし、個人の場合は一切なし。
支払う授業料が、6割か半分程度になるケースも珍しくありません。
また、入会金や解約金などの会社契約特有の費用もなく、料金面で有利になります。
とにかく料金面でメリットが大きいってことね。
一方、個人間の契約になるため、契約や、トラブル・解約の交渉は全て親が自力で行います。
ある程度、対人の交渉に自信がある親御さんでないと、面倒だったりストレスに感じるでしょう。
また、先生にお子さんの勉強を任せてよいか見抜くのも、親の責任になります。
トラブル対応や見極めも自己責任と考えると、ちょっと不安かも・・
個人契約が向いている家庭
- 人を見る目に自信があり、面接・面談が苦ではない
- 契約や解約の交渉事に慣れている
- とにかく安く家庭教師を始めたい
派遣会社はお金がかかるが不安や面倒がない
一方、派遣会社を選ぶ場合は、以下のようなメリット・デメリットがあります。
派遣会社のメリット
- 自分で家庭教師を選定する必要がない
- 交代や解約は会社に伝えればすむため、気まずい思いをしない
- サポート本部によるアドバイスを受けられる
- 授業料が高く、会社によっては入会金などもかかる
- 一部の会社では解約金などの不利な規定がある
派遣会社では、先生が会社によって選別され、家庭の要望をふまえて紹介してくれます。先生の良し悪しを見極める必要が少ないと言えます。
解約や交代、クレームなどがあっても、サポート本部に対応してもらえるのね。
また、サポートが充実している会社だと、以下のようなサービスを受けられることも。
- 受験や家庭学習についてのアドバイス
- 授業日以外にも質問できるサービス
- 各単元の学習動画などのサービス
このようなメリットがあるぶん、支払う料金はやはり高くなります。
授業料には本部サポートの運営費も含まれるため割高になり、会社によっては入会金や解約金などが発生するケースも。
入会金やサポート費がない会社を選ぶと、費用はある程度抑えられます。
会社契約が向いている家庭
- はじめての家庭教師選びで、個人との契約事・交渉事が不安
- 学習アドバイスや動画視聴などのサービスも利用したい
- 安心して楽に家庭教師をするためには、ある程度費用を払ってもいい
家庭教師初心者におすすめ!
参考:個人契約・マッチングサービス・派遣会社の違いについて
参考までに、マッチングサービス利用も含めて、個人契約と会社契約それぞれの違いを表にまとめます。
個人契約 | マッチングサービス | 派遣会社 | |
費用 | 先生への授業のみ | 先生への授業料 会社への紹介料 | 会社への授業 その他入会金など |
教師の質 | ピンキリ 親による選別 | マッチングのみ 会社による研修なし | 採用面接や研修あり ある程度は担保される |
契約など手続き | 全て親が行う | 個人契約と同じ | 会社との契約 トラブルのリスク少 |
トラブル時対応 | 全て親が行う | 個人契約と同じ | 会社に 対応してもらう |
サポートやサービス | なし | 個人契約と同じ | 会社ごとの サービスを受けられる |
総合評価 | 家庭教師利用の ベテラン向け | 家庭教師利用の ベテラン向け | 家庭教師の 初心者向け |
家庭教師の利用経験が少なく、不安がある場合は、派遣会社を利用したほうが無難です。
お金はかかりますが、安心や手間をお金で買うと考えるとよいでしょう。
逆に、契約ごとや選別眼に自信があるなら個人契約でもいいってことだね。
家庭教師はプロと学生どっちがいい?
家庭教師を探すときに迷いがちなのが、学生教師にすべきかプロにすべきかという点です。
一概にプロの方がいい、学生の方がいいと断言できるものではありません。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、お子さんや家庭の都合に合わせて決めましょう。
- 学生教師の特徴
- 授業料が安い
先生が若くて親しみやすく、お子さんのやる気があがりやすい
経験や知識はプロには劣る
学業の兼ね合いで休みや卒業がある - 学生教師がおすすめの家庭
- 授業料を抑えたい
やる気アップや習慣づけが目的
勉強のつまづきはなく、分からないところだけ教えてほしい - プロ教師の特徴
- 経験や知識が豊富
学生とは違い、卒業や休みがない
授業料が高くなりがち
お子さんと先生の年が離れがち - プロ教師がおすすめの家庭
- 確実に成果を上げたい
勉強が苦手・やる気がなく、指導が難しい
卒業や帰省による空白をなくしたい
親からの学習相談にも乗ってほしい
>>学生教師・プロ教師それぞれのメリットやデメリット詳細
学生の先生の方が、安く気軽に授業できる一方、つまづきが激しい場合はプロの方がいい・・と考えるといいでしょう。
ただし、結局は先生の人柄や教え方と、お子さんとの相性で決まることも多いです。
学生の先生でもプロ以上に成果があがるケースも。
とはいえ、個人的な感覚としては、プロの教師の方が成果が上がりやすいです。
やはり金額が高い分、授業や対応の質も高いということね。
個人契約でプロ(社会人やフリーランスの家庭教師)を探す場合は、学生以上に選別眼が必要です。
このタイプの教師には、普通の会社勤めが苦手なため、家庭教師をやっているケースがあります。そういう人は、人間的に疑問があることも少なくありません。
社会人で個人契約をする場合は、学生以上に当たりはずれが大きく、親の選別眼が重要です。
自信がない場合は、派遣会社のプロコースを利用したほうが安全でしょう。
先生の良し悪しを判断する6つのポイント
個人契約の場合は、親が教師を見分ける必要があります。自信がない場合は、以下のポイントを参考にしてください。
お子さんの率直な意見
体験授業や最初の授業で、わかりやすかったか、どんな感じだったかを率直に聞いてみましょう。
最初の授業は、新鮮な体験なので、前向きな感想になるのが普通です。
そのため、ネガティブな感想を言う場合は、相性面でちょっと微妙かもしれません。
ただし、数回やるうちに息が合うこともあるので、少し様子を見るのもありです。
マナーがしっかりしているか
挨拶や遅刻しないなど、基本的なマナーができているかも重要。
学生やプロ関係なく、マナーがしっかりしている人は、授業も真面目にやってくれる傾向があります。
逆に、だらしない場合は少し心配。
人当たりやお子さんの印象が良くても、マナー面がだらしないと、のちのち授業も手を抜かれるケースがあります。
勉強以外のことも話しているか
授業だけの関わりよりも、雑談などのコミュニケーションがある方が、お子さんに良い影響があります。
お子さんにとって、親や学校の先生以外の大人との会話は新鮮なもの。先生とのコミュニケーションを楽しみにするお子さんも多いです。
子どもが授業を楽しみにしていたり、雑談の内容を言ってくれると、親としても安心ね。
宿題を出してくれるか
ただ授業が楽しいだけではダメで、成績向上のための家庭教師であることを忘れてはいけません。
そこで、注目すべきポイントは、お子さんの家庭学習時間が増えているかどうか。
優秀な家庭教師は、授業がない日の家庭学習もしっかり考えてくれます。
多くのお子さんは、学習が不足していることが多いもの。先生からの家庭学習によって十分な勉強量が確保され、成績が伸びます。
家庭教師を始める前と比べて、家庭学習時間が伸びているか注目しましょう。
ただし、高校生などで、もともと家庭学習時間が十分な場合はこの限りではありません。
自分なりの家庭学習が確立している場合は、宿題を出されると学習リズムが狂うケースもあります。
時には厳しいことも言ってくれるか
基本的には優しい先生の方が、お子さんも安心して授業ができます。しかし、ときには厳しいことを言うのも大切です。
とくに、やる気がなく、勉強をサボりがちのお子さんだと、叱ることが必要なことも。
叱るべき時に叱ってくれる先生は信頼できるね。
初回や数回では判断が難しいことですが、叱ることもできる先生は信頼に値します。
親からの質問に明確に答えてくれるか
授業の前後に、親御さんとも面談してくれるケースもあるでしょう。
そのときに、勉強の様子や、今後の成績の見込み、受験についてなど、簡単な質問をしてみるといいでしょう。
しっかりしている先生だと明確に回答してくれます。しかし、経験不足だったり、真剣さが足りない先生だと、回答があいまいです。
学生の先生の場合は、親御さんとの会話に不慣れだったりで、上手く答えられないこともあり得ます。
プロの教師なのに、回答があいまいだと危険だってことね。
派遣会社の良し悪しを判断する3つのポイント
派遣会社を利用する場合は、先生だけでなく、会社自体も信頼できるかの判断も重要。不誠実な会社だと、スムーズに授業を始められません。
体験授業やカウンセリング時に、以下のポイントに注目しましょう。
料金説明が誠実か
料金の説明が不誠実な会社は、営業活動を優先して、顧客のサポートを重視していません。
このタイプの会社は、HPでは一部の料金しか載せておらず、いざ契約となった段階で色々な料金を上乗せしてきます。
電話やメールなどで料金面を問い合わせても「詳しくは直接話します」等と濁す傾向があります。
対応がちょっと不誠実だね・・
こういう対応をしてくる会社は、入会後も営業活動を優先します。
追加授業の販売には熱心ですが、成績が伸びない場合のケアなどはおろそかになりがちなので、注意しましょう。
不適切な対応をされないか
設立後間もなかったり、急に企業規模を広げていたりな会社だと、社員教育ができてないことも。
そういう会社は、本部社員の対応マナーが悪いです。
- 言葉遣いが不適切
- 約束の時間が守られない
など、サービス業として基本的なことができていないケースが実際にあります。
そのような会社は、入会後も約束が守られないなどの不適切な対応をとられる危険があり、おすすめできません。
学習カウンセリングがしっかりしているか
授業をするのは先生ですが、サポート社員がどれだけ勉強や受験に詳しいかという点も重要です。
成績が上がらない場合や、受験が不安なら、サポート社員にも頼れるのが会社を利用するメリット。
せっかく会社を利用するなら、そのようなサポートが手厚いところを選びましょう。
入会前のカウンセリングで、複数社を比べることで判断できます。
各社のカウンセリング時の親身さや、学習アドバイスの的確さを比べてみましょう。
探し方に迷う親御さんにおすすめの会社
家庭教師の探し方や見極めに不安があるなら、派遣会社を利用したほうが無難です。
個人契約のは契約ごとなどを親御さんが自力で行うため、自信がある人以外にはおすすめできません。
でも、会社は会社でデメリットもあるのよね。
家庭教師選びに自信がない親御さんが派遣会社を利用する場合は、以下の2点を満たす会社がおすすめです。
- 入会金やサポート費用がない、シンプルな料金プラン
- 入会前に実際の教師で体験ができる
具体的には、以下の2社です。
対面で全国対応の「家庭教師ファースト」
「家庭教師ファースト」は、入会前に実際の先生で体験できる数少ない会社です。
普通の家庭教師の会社では、無料体験は営業スタッフなどの「体験専用の先生」が対応します。
ファーストなら入会前に実際の先生が試せるので、安心できるかを見極めることが可能。
体験授業を通じて、担当の先生に任せられそうかを確認してみましょう。
また、料金面でも、入会金や保証金、サポート費用がなく、分かりやすく安心な料金体系になっています。
授業料と交通費以外で必要なのは、更新費(年1回8,800円)のみ。
これらはすべてHPで確認できるので、誠実さも感じるわね。
先生との相性が事前にわかる!
希望の先生を指名できる「オンライン家庭教師マナリンク」
オンラインの家庭教師で実際の先生で体験できるのが「オンライン家庭教師マナリンク」。
色々な先生が登録されている中から、希望する先生を選んで体験できます。
また、マナリンクはプロ教師に特化しています。料金面は他社の学生コースよりも少し上がりますが、専門性の高い教師ばかり。
プロを希望するならちょうどいいですね。
入会金やサポート費がなく、料金体系が分かりやすいのも安心できます。
オンラインなので、交通費も発生せず、月々の支払いは授業料だけなのも魅力でしょう。
プロ教師が事前に試せる!
個人契約は安くて不安・派遣会社は高くて安心
個人契約にするか、派遣会社を利用するかは、ご家庭の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
ざっくり言うと、 以下のようになります。
- 個人契約は安く済むが、不安や面倒が多い
- 派遣会社は高くつくが、不安や面倒事がかなり減る
最近では、対人トラブルへの不安から、派遣会社を選ぶ親御さんが増えているように感じます。
また、こちらの記事では、家庭教師選びの際に気になるポイントをまとめています。
記事内で紹介したサービス・会社
- 地域オススメの会社を無料で一括資料請求できる家庭教師比較くらべ~る
- 対面授業で実際の教師で体験が可能な家庭教師ファースト
- 実際のプロ教師が事前に体験できるオンライン家庭教師マナリンク